「君はどうなりたいの?」と尋ねる上司は「どうなりたいの?」
20-30代の方と会話していると、上司との面談で、
「君はどうなりたいの?」
「何年後にどうなりたいっていうのはあるの?」
といった質問をされて、戸惑う、という声がよく上がります
「どうなりたいの?」
というのは、色々な意味を含むと思うのですが、そう尋ねる上司は「どうなりたい」が明確にあるのでしょうか?
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以前、管理職やリーダー層が集まっている場(研修だったか、何かの打ち合わせだったか)で、
「最近の若い人たちって、将来どうなりたい?というのがないよねぇ」
といって嘆く方がいらっしゃったので、
「●●さんはどうなりたい?ってありましたか?若いころ」
と尋ねたところ、
「あーーーーー、ないか」
とのこと。
そう、誰だって、どうなりたい、が明確にあったわけじゃないと思うのですよね。
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もちろん、
「将来は社長になりたいな」
と思って、どんどん職位が上がり、最後には生え抜きでの初社長!みたいな方もいらっしゃるでしょうし(実際、何人か知ってます)、「50歳になったらアーリーリタイアメントして、悠々自適に過ごすのだ!」と決めて、その通りにしている友人もいます。
でも、多くの人は、
どうなりたい?と言われても・・・・。
と明確な答えがない、のではないかと思うのです。
だとすると、だとすると、上司が面談のたびに「君はどうなりたいの?」と尋ねること自体があまり意味がなくて、もっと違う質問をしてみたらいいのかもしれません。
今、何が好きか?
今、何をしているときが楽しいか?
今、やりがいを感じるのは何か?
今、あまり好きじゃないことは?
今、楽しくないことは?
今、やりがいを感じにくいことは?
こういう「今」の想い、考え、気持ちを尋ねれば、何か出てくる可能性はあります。
そして、その「今」の何かは、これまでもずっとそうだったのか、これからもそうありたいのか、というように時間軸を少し広げてみると、部下の口から何かを引き出すことはできるかもしれません。
キャリアの話って、奥深いんですよね。
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Voicy(音声配信)のチャネル「人材育成」応援ラジオ、
おかげ様で、順調に育っています。
だいぶ慣れてきました。そして、リスナーとのコミュニケーションも活性化してきた気がします。
オルタナブログからVoicyに飛んできてくださっている方も、その逆もあるようで、大変ありがたいことです。
これ、趣味でやっていると思っている方もいらっしゃるようなのですが、法人としての取り組みです。(仕事です!)
先日ちょっとヒットした放送回のリンクを貼っておきます。よろしければご一読ならぬ、ご一聴(なんて言わないでしょうが)くださいませ。