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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「会社のため」に一生懸命働き過ぎちゃダメなんですよね。

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VUCAとか変化の時代とか、DXとかイノベーションとか、人生100年時代とか、色々言われているけれど、そして、確かにそうなんだろうけれど、ここ数年の間、大きく揺れている感があるのが、「キャリア」かなと思っている。

私の、というだけでなく、多くの方にとって「キャリア」が揺れている。

DXだのなんだので、仕事があれこれ変化していきそうだし、今の仕事が来年どうなっているかわからない。

自社が変わらなくてもクライアントが先に大きく変化してしまうかもしれない。

コロナで、そもそもこの業界、大丈夫?不要不急って言われたら、一たまりもないよ、と愕然とした人たちもいる。

人生100年、80歳くらいまで働くだって?!?マジか?

じゃあ、何するんだ?

と、とにかく、様々な理由で、ひとりひとりの「キャリア」は揺れているのである。

そうすると、「会社のために」一生懸命働く、というのは、ヤバイ、まずいことになりかねない。

会社に特有の文化とか価値観を完全に自分のものにして、自分と会社の一体化が進んでしまうと、そこから離れられなくなってしまう。


あれ、私の価値観って、会社が大事にしていることがしみ込んでのそれ?それとも、私がもともと持っていた、心底から出てくる価値観だったっけ?と、自分なのか会社なのかわからなくなってしまう。

だから、「会社のために」一生懸命働くのは、危険がいっぱいなのだ。

一生懸命働くのはよいのだけれど、それが「会社のために」では危険がいっぱい。


会社と自分がぴたっとくっついてしまうのって、本当に危ない。

キャリア支援をしていると、時々、そういうケースに出会う。

「会社がやれということを一生懸命やってきました。」
「私がやりたいこと?それは特にないです」


会社というものに所属している人は、会社員と言われるが、会社人間化が進行してしまうことがたまにある。昭和の企業戦士ほどじゃなくても、今でもあるある、かも知れない。

でも、あまりな一体化は危険がいっぱい。
だから、何歳であろうと、会社とは、つかず離れずな関係を保つことが良さそうである。

これは、「一生懸命働く!」けれど、「会社のため」になり過ぎないってことである。
(伝わるとよいのだけれど)


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久々に読み返してみたら、あらためて、うわーっと思ったこの本。
シニアあるある(私にも身に覚えがあること)が出てくる。




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