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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

リモートだと辛口フィードバックをするのに躊躇しませんか?

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管理職研修のご相談が昨年から増えた印象があります。

テレワークになって、マイクロマネジメントになってしまう人。自分のことに必死で部下は放置になってしまう人。
やり過ぎるのもやらな過ぎるのもよくない。ちょうどよい加減でマネジメントしてほしいが、今の時代、今の環境に合ったマネジメントって何でしょう?

といったお悩みです。

で、そういうお話がいくつか来ている中で、同僚と軽く雑談をしました。

「リモートで辛口フィードバック、しにくくない?」


メンバの育成もミッションの一つに持つ、あるリーダーは、「確かに『言わなくてもいいか』『言うのやめておこう』『オンライン会議で言うってなんだかなぁ』と思って、飲み込むことも多いというのですね。」と言います。

すんごくわかります。

オフィスにいて、上司や先輩にたとえば、注意されたとします。辛口フィードバックがずきーんと心に響いて、落ち込んだとしても、その後、その上司や先輩の顔色とか、様子を見ていると、だいたいの雰囲気ってわかりますよね。

辛口にフィードバックはしたけど、ものすごい不機嫌なわけではない、とか。
その後、普通に話しているから、単に改善点を指摘されただけだな、とか。

フィードバックした側も、
しばらく元気なかったけど、お昼食べた後はいつもの彼・彼女に戻ったな、とか、
特にわだかまりなさそうだな、と。

互いにそういう心の機微というか、リアルな状況がつかめるのです。

しかし、リモートだと、注意など辛口フィードバックして、すぱーんとオンライン会議を切ると、互いにモヤモヤしてしまうことがあるのです。

言われた方は、「ものすごく軽蔑されたのではないか」「今後も仕事しづらくなるのではないか」などと、ネガティブな方に思考がどんどん沈んでいってしまう。

理不尽なことを言われたり、自分に非があっても誰かに愚痴りたかったりといった場合も、オフィスにいれば、いわゆる"給湯室"の会話で、ある程度のリカバーができる。

けれど、オンライン会議がぷちっと切れて、自宅でひとりぽつんとしていると、ただただネガティブな気分が晴れない。

言った方も同じです。

オンライン会議切って、画面は、元の作業ファイルのそれに戻ったとして、

「大丈夫かな?メンタル、強いタイプだとは思うけど」
「ひどい言い方はしてないはずだが」
「誰かにケアを頼もうかな」

とこれまた必要以上に気になってしまう。

気になり過ぎると、こちらも仕事に集中できないので、だんだん、『言うのやめておこう』とか、『わざわざオンラインで言うことでもないか』と飲み込んでしまうのですよね。

褒めるのだったら、オンラインでもオフラインでもよいのですが、というかオフラインのほうが、文字で残るから、何度も反芻できて、言われたほうがうんと嬉しいかもしれない。

叱られる、注意される、改善点を指摘される、という場合は、オンラインだと互いに結構きつい。

ま、そんな話を同僚としたのでした。

テレワークは、企業によって浸透度合いが異なると思いますが、アフターコロナでも、リモートで何かするのは変わらないと思うんですね。

管理職とかリーダーになって、リモートで、オンライン会議で、厳しいことも言わねばならぬ、という場面は多々出てくるはずですが、

「リアルなら言えるけど、オンラインだと言いにくい」

という気持ちをどう克服して仕事で必要なことは甘口でも辛口でも部下やメンバにどう伝えるか、新しい働き方に合わせたコミュニケーションを模索するしかないのでしょうね。

答え、まだ見つからないですが、いやはや、今の管理職・リーダーってホント大変。

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いろいろな本が出ています。

そして、私の本にも少しだけリモートOJTについて触れました。


  

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