新入社員研修はオンラインがよいのか、オフラインがよいのか、MIXするとよいのか。
2021年の新入社員研修、企業によってはまだ続いていますが、一方で、2022年新入社員研修の相談もぼちぼち届き始めています。
新卒の一括採用はだんだん減ってくる。通年採用に切り替わる。といった声も聴きますが、まだまだ4月入社、新入社員研修後、職場でのOJT、そして一人立ちという流れは主流です。
コロナにより急遽オンライン研修に切り替えなければならなかった2020年度新入社員研修。学生時代にも経験していない研修スタイルを入社後いきなり体験することになった受講者である新入社員。運営側も講師側も手探りの中なんとか乗り越えたというのが2020年度の実感でしょう。
2020年の反省を生かした運営となっている2021年。新入社員側もすでに1年近いオンライン研修の経験があるので、ずいぶん様子が違います。
2020、2021と経験してきて、さあ3年目となる2022年。新入社員研修、新入社員の配属後の育成はどう変化することになるのでしょう?
こういう話の時、「オンラインがよいのか、オフラインがよいのか、そもそもオフラインはできるのか?オンラインだけでいいのか?」という話に流れやすいのですが、オンラインであろうとオフラインであろうと、研修は、目的ではなくて手段。
研修が手段なのだから、そのやり方はもっと手段。Howの話です。
オンラインなのかオフラインなのか。
どの評価軸で考えるべきか。これは、企業によって異なると思うのです。
知識やスキルだけを伝授するならオンラインのほうが利便性がある面も多いですし、オンラインなら、別にliveじゃなくてもよいのかもしれません。人によって進捗が異なるのだから、ゆっくり進む人、早く進む人、戻ってやり直す人、飛ばしてしまう人もいてのいいのかもしれない。(そういう環境を整えてもよいのかもしれない)
でも、新入社員研修って、知識とスキルを習得する、だけでいいんだっけ? 業務って知識とスキルだけでできるんだっけ?となると、なんか、多くの方が「あれ?」と思い始める。
いや、そんなことないな。人間関係を築かないといけないし、人とうまくやっていくチームワークとかリーダーシップも必要だし、あと・・・と考えていくと、「やっぱりオフラインじゃないとね」と短絡的に答えを出してしまうケースもあります。
「やっぱりオフラインじゃないとね」と結論づけるための根拠はあまりなかったりもする。
答え、わからないんですよね。みんな。私もわからないです。
例えば、今回出版した本、編集者と一度もお会いしたことないんです。しかも、会話もオンラインで1回だけ。その時も先方の都合でビデオoffだったので、顔を見合わせてお話していない。
それでも1年間二人三脚で本を出すところまで持っていくことができた。
あれ、もしや、リアルに会っているかどうか、ってもう今の時代、あまり関係ない?
とも思えますが、
いやいや、それは、オフラインでの仕事経験の蓄積があるから、オンラインになってもできるってことで、新入社員のように、仕事経験自体がない人がいきなりオンラインで全部やっていくのは大変だよ、
とも思える。
答えが分からない。
答えなんかないのかもしれない。
各社各様、自分たちは、新入社員をどう育て、何をしたいのか、考え抜く必要があるんじゃないか。
「こうすればうまくいきます」という正解はきっとない。
1年半、これはずっと考えているんですけど、何がよいのか、やはりわからない。
だけど、これをしちゃまずい、これはしたほうがよさそう。でも、それをするなら、こういう配慮はあったほうがいいね。といった、具体的な事例は少しずつ蓄えてきました。
もう少ししたら、考えもまとまってくるのかなと思っています。
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ギブリー様のセミナーにお招きいただきまして、そんな新入社員の育成、2022年はどうなるんだろうね、という対談にゲストで参加します。
絶賛大募集中です。
企業の人事や人材開発、現場の育成担当の方など、2022年以降の新入社員育成に関心のある皆様、ぜひふるってご参加ください。
https://tracks.run/seminar/sprint64/
対談相手の新田さんが拙著お読みくださり、事前打ち合わせで「●ページに書いてあることって、2022年はどうなると思います?」など質問されました。本に書いたことも例として引ける場合は紹介したいと考えています。