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「新しい生活様式」オンライン新入社員研修、集合研修とちょっと違うこと。

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オンライン新入社員研修。まだまだ続いています。

入社して1か月半。初任給も出て、オンライン上とはいえ、同期との仲間意識のようなものもだいぶ芽生えてきたのかなと思います。

たぶん、「はやくリアルに会いたい!」というのが一番の希望だろうとも想像します。

早く会社に行きたい。満員電車は嫌だけど、でも、「会社」というものに入りたい。生身の人間に会いたい。

そう思うのも当然です。実感、わかないですもんね。

さて、これは、以前も書いたような気がしますが、オンライン新入社員研修で、これまでの集合研修では起こらなかったことがいくつかありました。


●言葉遣いがとにかく丁寧である

新入社員研修を集合形式で行うと、だんだん仲良くなってきて、また同期同士の気安さもあって、言葉遣いがラフになっていくものです。ラフどころか乱暴になることも。

たとえば、過去の例ですと、誰かが発言すると、それに対して、「ちげーよ(違うよ)」と突っ込みを入れる、とか、グループワーク中に、「これ、うちらがやるから、そっち、●●君がやっといて」と軽い調子で言ったり、「やべー、やべー」を連発したり。

一人称は「私」ですよ、と言っても、「うちら」「俺」が抜けない、なんていうのはよくある話です。

しかし、今年は、ずっとオンラインなので、互いに微妙な距離感があって、基本的に「ですます」で話し続けているのです。

「●●さんはどう思いますか?」と「さん付け」も基本です。

オンライン同士だとそうそう気安くできないことが、言葉遣いを定着させるのには功を奏している感じ。

●より一層空気を読む

これは集合研修でももちろんあるのですが、オンライン研修だと、空気がわからない。たとえば、誰かが手を挙げようとしているな、とか、休憩時間の雑談の中で、休憩明けに発言しようとしていたな、といったことが全くわからないので、互いに「お見合い」状態になることがよくあります。

「ここ、どなたかやりませんか?手を挙げてください」などと声を掛けても、画面上の全員の顔が固まっている。勇気がわかないというか、「えっと、これ、どうすれば?」「他の人はどんな感じ?」と戸惑っているのがよくわかる。

したがって、講師側が指名することになるんですが、これ、新入社員研修じゃなくても、どの年代の研修でも起こるでしょうね。

●家族が気になる

これは想定外というか、言われてみればそうだなと思ったのですが、全員が在宅で、自室で受講しているわけです。イヤフォンマイクはしているので、講師など他の発言は部屋の中で聞こえていない。しかし、受講者自身の発言は、家の中で聞こえる。

昨今、家族も在宅勤務になっているので、各部屋に親兄弟姉妹がいるわけですね。

すると、昼休みや夜、親や兄弟姉妹から、いろいろ突っ込まれるらしいのです。


「日中、●●って発言していたけど、あれはないんじゃない」とか
「●●子も立派になって」とか、

詳細不明ながら、「家族」の存在が研修の受講に影響を与えているらしいことが、レポートなどから垣間見えてきます。

出社してしまえば、自分が働いているところ(研修を受けているところも含め)を家族に見られることはないわけですが、在宅での受講は、家族に丸見え、丸聞こえ。

そうすると、画面の向こうにいる講師や他の受講者(同期社員)に気を遣うのとは別に、物理的にすぐ近くにいて、もしかすると耳をそばだてているかもしれない家族にも気を使った発言をすることになっているの、かもしれません。

誰だって「家族に見せるのとは別の顔」を持つものですが、家族の前で「別の顔」を出しづらいというか。

在宅でのオンライン研修ということがなければ、わからなかったことです

ご家族にお願いしたいことと言えば、ここです。

新社会人としての第一歩を踏み出した娘や息子が、自室で研修を受けている際、社会人の大先輩として聴いていると「え?」と思うようなことを言っていても、自分が親として普段見ている息子や娘の言動と異なる場面を垣間見たとしても、それはそれ。全部「スルー」してやってほしいんです。

気になるのはわかるのですが、オンライン受講中の我が子を「コーチング」ではなく、「ホーチング(放置ing)」してくださいませ。

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今年、新入社員研修で、「シェアド・リーダシップという考え方があってですね、それは、かくかくしかじか」という話をしたら、この「シェアド・リーダーシップ」が2020年新入社員に刺さったらしく、やたらとその日のレポートに「シェアド・リーダーシップという考え方を聴いて、これまで自分が考えていた"リーダーシップ"というものに言葉が与えられた気がした」とか「自分でもできるんだと思えた」といった感想が寄せられました。

VUCA時代になじむ考え方かなとも思います。

この本、とてもおススメ。

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