「新しい生活様式」「できれば2m、最低1m離れてね」VS. OJT
厚労省サイトに「新しい生活様式」についての解説がありますが、これを見ると、「簡単にできそうなもの」と「そうはいっても・・・」があるように思います。
「人との間隔はできれば2m、最低でも1m」とありますが、これ、相当難しい。
先日、オンラインセミナーを開催した時、参加者からこんな質問がありました。
「新しい生活様式の中で、新入社員を指導するには、どんな工夫が考えられますか?」
うーん、非常に難しい!
だって、
「手取り足取り指導する」
ってことはできないのですから。
「できれば2m、最低でも1m離れて、後輩指導する」。
禅問答のようです。
例えば、これまでなら、先輩が後輩のキーボードを奪って、しゃかしゃか入力してバグを取って見せたり、といったことも今はできない。
距離の問題だけではなく、他者のキーボードに触れるということ自体がNGでしょうから、1m以上離れたところから、あれこれ指導しなければならない。
悩ましい問題です。
3月にお客様先で集合研修を行ったときのこと。すでに「1mとか1.5m離れていましょう」というのは世間でも言われていたので、グループで話をする際も、「近づかないでくださいね」と何度も言いましたけれど、人って、会話する際は、自然に近づいて行ってしまうんですよね。
人と関わろうという時にどんどん物理的に離れていくなんて、人の機能としてインストールされていない。
だから、会話しようとすると、無意識のうちに近づいて行ってしまうのです。
さて、今年の新入社員に対するOJT。
OJTトレーナーや上司の皆さんも、今までとは異なる考え方やスキルを使っていかなければなりません。
どんな風に接することが、新入社員の成長支援につながるか、試行錯誤が続くことになるでしょう。
何かいいアイディア、実践例を見聞きしたら、またこちらで報告しますね。
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博報堂のOJTをあますところなく紹介している本。いい本です!
北大の松尾睦先生監修のOJT本。私もほんのほんのほんの少しだけ支援しました。