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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

働き方改革、どこへ行く。

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働き方改革、すっかり言葉が定着しました。

こんなに早く言葉が定着し、企業が全面的に動いたのは珍しい。クールビズ以来、いや、それ以上かもしれません。

不要な残業を辞める。できるだけ早く帰る。

休暇、できるだけたくさんとる。

テレワークでできるならテレワークを。

満員電車に乗らなくて済むならどこでも好きな場所でやりましょう。などなど。

どれもこれも、よいと思うのですが、一方で、職場から悲鳴みたいな声も聞こえてくることがあります。

「働き方改革で、残業規制厳しいじゃないですか。特に、●曜日はスーパーノー残業デーだから、1分たりとも残っていては行けなくて、だけど、仕事の量や内容、そんなに変わってないんですよね。積み残しがどんどんたまっていって、終わった感がない。持ち帰りもいけないし、かえって区切りがつかないから、24時間仕事が頭から離れなくなって」

なんてことも聞こえてくるわけです。

こういうムーブメントは、最初すごい勢いでやってしまわないといけないので、残業禁止!持ち帰り禁止!何もかもだめー!でいかないと浸透しないのも事実でしょうが、業務量や仕事の仕方自体の見直しも並行して取り組まねば、現場はつらくなるケースもあるように思います。

上記の発言で、「終わった感がない」というのは、結構重要かなと思ったりもします。

「少し残業して、ここまでで終わった!と区切れる」と、その晩は、いったん仕事が頭から抜けてのびのびワインでも飲めるのかもしれませんが、「今日も片付かないまま定時で退社」となると、「明日はあそこからの続きをやらねば」とか「あれとあれは来週に持ち越しだな」などと頭の中に、仕事がずっと居座り続けることとなり、働き方改革のおかげで帰って気分がリフレッシュしないという事態もあるようです。

何かを変えようというとき、痛みを伴うものでしょうけれど、これがもう少しすれば、また、いい感じのところに落ち着くのでしょうか。

それは、経営者だけの課題ではなく、働く皆がそれぞれに考えて変えていかねばならぬ課題なのでしょう。

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大久保幸夫さんのこの本、昨年読みました。

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