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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

どの時代も波乱万丈

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2016年2月にPM新春セミナーで楠木建先生の講演を聴いて以来、語り口に魅了され、文章も非常に面白いことを発見し、本もあれこれ読んでいます。


『経営センスの論理』(新潮新書)を現在読み進めているのですが、以下のくだりに「ほぉーそうだなぁー」と思わず膝を打ってしまいました。

未曾有(みぞうゆう、ではなく、みぞうと読む^^;)の聴きとか言われている日本だけど、たしかにいろいろあるけれど、世界の中で日本だけ突出して悪い状態でもあるまい、ってなことが述べられ後にこう続きます。

まず確認したいのは、日本の歴史を通じて「問題が山積」していなかったときはない、という当たり前の事実だ。昔の新聞を読み返してみればよくわかるのだが、「問題が山積」と書いていない日はない。少なくとも人々の認知においては、常に問題は「山積」している。

確かにそりゃそうだ。

そして、さらに、世界に目を向けたら、どの国、どの地域だって色々と問題は抱えているでしょう?とあり、

「問題が山積していない国、手を挙げて!」と聴いて、「ハーイ!」と元気に手を挙げられる国はほとんどないだろう。

これって、国レベルではなく、組織レベルでも当てはまることで、「問題の山積していない組織」はないなぁと思いました。

「あなたの組織の良い点と課題(改善したい点)は何ですか?」を議論する演習を行うと、

時々、「良い点」はありますが、「改善したい点」「課題」はないです

という人がいるのだけれど、それは、課題がないのではなく、課題に気づいていないだけなのではないかしら。


世の中に問題は常に山積していて、それをどうにかしようと努力した結果が成長につながるんじゃないかと思った訳です。

さて、波乱万丈、問題山積のイマですが、ちょっと先のことを考えてみましょうか、というセミナーを開催します。
7月5日に開催したところ、とても多くの方がお集まりになり、会場の関係でお断りせざるを得なかった方もかなりいらっしゃいましたのと、実施にこのテーマでお話したら、こちらが想像していた以上に大変盛り上がり、好評をいただいたので、「あと2回やってみようか!」となって、

●大阪1回 (2016年8月22日(月))  コチラ
●東京1回 (2016年8月30日(火))  コチラ

の追加開催です。

人材開発担当者向けです。現場の方が来られてもそんなに困らないかとは思いますが、どちらかと言えば、人材開発体系を考えたり、研修を運営したり、実施したりしている立場あの方のほうがより合っているように思います。

ご興味あれば、ぜひ、お越しくださいませ。(無料です)

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お知らせ:

4月から連載ページを持っている『企業と人材』に掲載されている「OJT指導員制度の構築と運用」は、雑誌発刊から2か月ずれて、WebからもDL可能になります。

4月号から8月号までを公開しています。こちらも合わせてどうぞ。

【楠木先生の本。】

 

【拙著、絶賛在庫中。】 

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