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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

秋田大舘の伝統工芸「曲げわっぱ」体験ワークショップでマイ曲げわっぱを作った!

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数年前から、曲げわっぱのお弁当箱を愛用しています。 天然の木なので、完全に乾燥させたほうがカビが生えるのを防げると言われ、真ん丸と小判の2種類を1日交替で使っています。柴田慶信商店の白木の曲げわっぱ。塗装をしていないので、天然の木のまま!

【ある日のお弁当(自作)<500㏄の真ん丸サイズ>】
※箸袋も折り紙2枚をはぎ合わせて自作しているのです。凝り性。

柴田さん.JPG

曲げわっぱの良いところは、シール容器と違って、てんこ盛りに盛り付けても蓋をしてしまえばなんとかなること。
木が水分を吸ってくれるので、そうそう汁漏れしないこと。
ご飯がかちんかちんにはならないこと。
見た目が美しく、食事が楽しみになること。

いいな、曲げわっぱ。

・・・いつか体験してみたいと思っていたら、チャンスが巡ってきました。

二子玉川KOHOROで、「秋田大舘の伝統工芸士に学ぶ"曲げわっぱ"作り」!ワークショプ。

おおお、おおおお。これは申し込まねば!

行ってきましたよぉ。2015年5月30日土曜日。

胴体と蓋の「〇」部分は、あらかじめ準備されていて、底や蓋をはめて、糊付けし、叩き、削り、なめらかに仕上げるという工程を黙々と3時間。

楽しかったです。

木を丸めるためには、水につけて柔らかくし、さらにお湯に入れて丸めやすくして・・・型に巻きつけて、丸い形を固定するのに7-10日くらいかかるそうで、ここから体験していると大変なので、輪っかは作った状態からスタートするのが曲げわっぱ体験のやり方だそう。(秋田で体験しても同じ)

以下が写真です。 (はめこんでトンカチで叩いてきっちりピタッと納める。かなりの力で叩くのですよ。)

体験.JPG


※「蓋と身」と言うそうです。胴体は「身」。「身も蓋もない」という言葉はここから来ている。

何が楽しかったって、蓋を嵌め込んでから、淵を紙やすりで削って行き、なで肩に仕上げるところです。周囲の削り方が全部均等になるようにするのは難しく、先生にもご指導いただきながら、それでもほとんどの工程をすべて自力で成し遂げました。


出来上がった曲げわっぱは、700ccほどの大きさで、いっぱんには、男性サイズかなって感じですが、お弁当箱としてだけでなく、おひつにしてもいいし、うつわとして使ってもいいし、いろんな使い方ができそうです。

【作った翌日の朝ご飯は、蓋もお皿に】

わっぱ1.JPG


教えて下さった先生は、佐々木さんとおっしゃり、このブログを書こうとググってみたら、チョー偉い方だったので驚いています。

大舘曲げわっぱ共同組合理事長。佐々木悌治さん。

ANA総研のサイト中田英寿さんが探訪した記事などで佐々木先生を発見しました。わお。

とても褒め上手で、やる気引き出して、あまり手を出し過ぎず、「どういうわっぱが出来ても、個性ですから」とニコニコと。

また作りたい、曲げわっぱ。

そんなにたくさん作ってどうする?と思うけれど、機会あれば、また何個でも作ってみたい。黙々と木にやすりをかけていく工程は無心になれて、癒される。

たくさん作って、色んな人にプレゼントしよう。


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会場に貼ってあったポスター。大舘はハチ公の出身地でもあるのですね。
このウィスキーセット、いいなぁ。欲しいなぁ。 木の香りが漂ってくるような写真。

わっぱ2.JPG

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