講演やセミナーに参加するならできれば話者の本を読んでおくとよいと思う件。
セミナーや講演で「課題図書」が出されることがたまにあります。ただし、大人相手なので、「絶対に読んでください」とか「読まないとだめです」とは書けない(書きづらい)ため、
「できれば事前にご一読することをおすすめします」
「読んでおくとより理解が深まりますが、読まなくても理解できるように進めます」
といった、オブラートに5重くらいに包んだ表現でアナウンスされることが多いような気がします。
当日会場に行って、講師が「この本、読んで来た方は?」と尋ねると、半分くらいしかいない、というケース、よく見かけます。
読まなかったのにはいろんな事情があるとは思いますが、それにしても多いなぁ・・・。
講師は仕方ないので、
「ああ、大丈夫ですよ。読んでなくても理解できるようにお話ししますからね」などといい、結局、読んでこない人目線でスタートすることになります。
まあ、それが困るなら、「必読!」「読まないと理解できませんぞ」という強気なアナウンスを出すこともできるのだけれど、そこまで書くというのも、どうも、ゴニョゴニョ・・・。
で、ですね。私は、こういう時だけはマジメなので、ちゃんと読んでいくんです。
読んでいくから、
「なるほど、そういうことだったのかー」と理解は深まります。
読んである内容を今度は耳で当人から聞き、一層学びが深まります。事後に再度読めば、「そういう意味だったのかー」とさらに気づくことも増えます。
だから、読んでいかないのってもったいないなぁーと思うのです。
だって、1時間やそこらで伝えられることって限られていますから。
・・・とここまでは、「課題図書」があったケースを書いていますが、課題図書がなくても、講演やセミナーに参加する際、話者が著作を持っていたら関係しそうな本を読んでおくってすごく有意義な時間を過ごすコツだと思います。予習ってことですね。
たしか、大久保幸夫さんも「講演を聞くときは、その人の本を1冊以上読んでいくといい」と何かの本に書かれていました。(以下にリンクした本ではないかなーとかすかな記憶が・・。違っていてもいい本なので、リンクしておきます)
さて、私、今宵から、木曜日も大学の授業が始まりまして、今季も木曜日は「グリーフケア@上智大学グリーフケア研究所」を取ったのですが、輪講の初回は、島薗進氏が講師とのこと。
『日本人の死生観を読む』は、昨年読んだので、準備ばっちりです。映画「おくりびと」の解説など、へぇ、なるほど、と思いました。