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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「男はフツウのカレーが食べたいのです」というお話。

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最近、器(うつわ)に凝っています。以前からその傾向はあったのですが、この3年くらい拍車がかかり、さらにこの1年くらいは暴走している感じです。(食器棚にはぎりぎり納まっていますが、間もなくパンクすることでしょう。20人家族は賄えそうです)

以前、宮脇檀さん(建築家で名エッセイスト)がそのエッセイの中で、「コレクション気質というのは男性にあって、たいていのコレクターは男性である」的なことを書いていらっしゃいましたが、そうなると私も半分は男なのかもしれません。

ま、それはそれとして。

陶芸家の方とも知り合うこともたまにあります。最近、交流が始まった作家のおひとりに小澤基晴さんがいらっしゃいます。

先日、小澤さんの新作を購入し、SNS上でほめまくっていたら、Facebookでつながることになったのです。(ほめまくっていた器は、「ブロンズ釉」と「翡翠釉」というものです。写真参照。)

<ブロンズ釉のプレート(8寸)>
★写真のケーキは、「ウィークエンド」という名前のもので、初挑戦したら、いきなり大成功しました。レモンピール(皮)とレモン果汁が2個分入っている、さわやかな風味の美しいケーキです。
この器は8寸といっても25㎝くらいあるので、ワンプレートご飯にもいいし、意外といろいろな色のおかずが似合います。サラダのような野菜類も。パスタも。

Photo

その小澤さんのブログがなんとも楽しくて、今朝、読んでいたら、「そうそう!それわかる!」とにやにやしてしまいました。

「男性は、生春巻きより、カレーがいい。それも、フツウのカレーがいい」なんてことを書いている。

あまりにおかしかったので、Facebookでコメントつけてみたら、さらに、「ふつうのごはんにふつうのカレー。 レーズンなんか入れなくていいし、五穀米なんかじゃなくていい。男はふつうのカレーが食べたいのです!」というお返事いただき、爆笑。

すごくわかるのです、これ。

うつわに盛り付けた料理にイタリアンパセリをあしらうと、それを指で端っこに寄せて、一言「何?この葉っぱ」と言われてしまう。(← これ、以前も書きました)

野菜に少し飾りきりなんぞ工夫してみると、「変な形」と言われてしまう。あるいは、まったく気づかれない。

キャセロールで「ひき肉とジャガイモとなんとか野菜の重ね焼き」なんてものを作り、食卓に乗せると、「変な料理だ」と言われてしまう。

そういえば、以前、まったく知らない方の何かのコメントを見ていたら、

「うちの夫は、”コジャレた横文字もん”には激しく警戒し、一切箸を伸ばしません」
「うちの夫も”横文字もん”はダメです(笑)」

なんてことをやり取りしている場面があって、これも「わかる、わかる」と笑ってしまいました。

いや、すべての男性がそうだとかすべての女性がそうだとかいう話をしているわけではないのだけれど、女性があれこれ凝って飾り付けたものでも男性はあまり気づかないとか評価しないということが多いよなぁ、とわが経験から語ってみました。(たまたま私の付き合いの範囲がそうなんでしょうし、そうではない方も大勢いらっしゃることも知っていますけれど)

<翡翠釉のプレート(6寸)>
★上記のウィークエンドを切ってみました。上に乗っているのは、ピーカンナッツです。レモン果汁入りの砂糖でコーティングしてあります。
★この器を買うきっかけとなった小澤さんの写真をまねして、「フルーツケーキ」を載せた写真も。あまりに衝撃的だったので、「これください!」とうつわ屋さんで買いました。

Photo_2 Photo_3


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5年くらい前から通い始めたうつわやさん。駒場東大前のうつわpartyさん。
企画展がいつも素敵なんです。

あまりにしつこく通っているうちに店主と飲み友達になってしまった・・・という・・笑。

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