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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

同じ質問を男性にもしているのかなぁ・・・というつぶやき。

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日経ビジネスオンラインで河合薫さんが「なでしこ報道で露呈した“ニッポン”の未熟な女性観」というコラムを書かれていました。これを読んでいて、25-6年前の新人時代を思い出しました。

私が社会人になったのは1986年(昭和61年)。ちょうど「男女雇用機会均等法」元年にあたるという、なんといいましょう、いろんなことの「過渡期」の時代でした。

入社したのは外資系(コンピュータメーカー)でしたが、それでも、この「過渡期」的な出来事が時々ありました。(日本企業に勤務した同級生はもっともっと多くの出来事に遭遇したようです)

たとえば、上司と人事考課の面談がある場合、必ず訊かれたのが、
「結婚の予定はありますか?」
「結婚しても仕事は続けますか?」
でした。

1年上の先輩女性たちは、面談から戻るたびに
「ったくもぉ、あの質問、●●君にもしているのかしら? ぷんぷん!」と、同期の男性●●さんの名前を出しては憤っていたものです。

男性にも
「結婚の予定はありますか?」
「結婚しても仕事は続けますか?」
と尋ねているのか、と憤慨していたわけですね。

私は、26歳で結婚し、その後、今携わっているヒューマンスキルに関する「大人の学び」支援を始めました。そのための修行として、社外研修にも出ていました。

たしか、27歳の時。

やはり外資の研修会社の公開コース。参加者は、いろいろな業種・職種の男性ばかり。女性は私だけしかいなかった記憶があります。

同じグループになった男性(50代だったかなあ)と自己紹介をしていたら、「田中さん(当時は違う名前だったのですが)は、結婚して仕事しているんだあ。いつまで続けるの?」と、初対面にも関わらず、唐突に問われて目が点になったこともありました。

さらに、「ご主人に理解があるんだね」と意味不明なことまで言われて(苦笑)。1990年ごろの話です。(おお、20年以上も前になるのだなあぁ・・・遠い目)

今、上司が面談で
「結婚の予定は?」
「結婚しても続けるの?」
などと大っぴらに尋ねることはそうそうないでしょうが(もちろん、まだまだそういう上司も現存していると思いますが)、

それでも、「それ、男性にも同じ質問しますか?」と思うような問いをされることはありますよね、たぶん。

宴会に参加していると、「今日は、夕飯作らなくていいんですか?」と訊かれたり。「家族は待ってないんですか?」と突っ込まれたり。(男性に、こういう質問、あまりしないような気がする)

幸い?私は、家で待っている家族がいないので、「はい、シングルなんで大丈夫です」と満面の笑みで答えてしまうのですが、夫がいたり、子供がいたりする人は、”メンドクサイ”と内心思っているんじゃないかしら。

そして、さらにメンドクサイと思うのは、私の心の中にも「家事をちゃんとしない」うしろめたさのようなものがあったりして、だからこそ、「夕飯はいいの?」と訊かれたとき、そこに突き刺さってしまったりするんですよね。(誰が責めるわけでもないのに、自分で感じてしまう”ジェンダー”のようなもの。こればかりは根深くて、自分でも困ってしまいます。子供のころからなんとなく刷り込まれた”価値観”が自分の考えや行動を規定するような・・・。共感してくれる女性は案外多いような気がします)

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全然関係ない話ですが、

「田中さん、ご結婚は?」と訊かれることがあり、
「バツイチです」と答えると、なぜか、
「あ、スミマセン」と申し訳なさそうな顔して謝られることが多いのですが、この「スミマセン」には、どういう心情が隠されているのでしょう?

別に謝られるようなことは何もないのだけれど(笑。

バツイチからすると、こういう時は、ふつうの顔して、「あっ、そうっすか」とだけ反応してくれると嬉しいなあ。

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