科学的(技術的)に正しいからといって正しいわけではない
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クレーム対応などでよくある光景ですが、技術者(であることが多い)が、お客さんに対して
「こっちの(技術的)ロジックは間違っていない」
的な話して、火に油を注ぐことがよくあります。
お客さんは「そんなことを聞いてんじゃない!」みたいな感じになります。
クレーム対応だけではなく、理系とか技術系とかの話題では、「科学的に正しい=正しい」というような雰囲気がありますし(当り前か)、ちょっとの不備を見つけて上げ足をとるようなことがよくあります。
が、
世の中、科学的に正しいからといって、必ずしも正しいわけではない!
ことはよくあります。
というか、そんなことばかりかもしれません。
そんなことを忘れそうな時、あるいは忘れないために、私の机には、ある騙し絵が飾ってあります(いろんなところで紹介しているので知ってる人もいるかもしれませんが)。
(視覚科学者のEdward H. Adelson氏のサイトから引用)
これは、この絵の中の、「AとBの升目の背景色が同じ」という騙し絵なのですが、どこをどうひねってみても、同じには見えません。
が、
Photoshopとかで、升目を切り抜いて比べると明に同じなのです。
この絵は私に2つのことを教えてくれます。
1)自分が絶対に正しいと思っていることさえ、かならずしも正しいわけではない。
が、かといって、
2)科学的に正しいからと言って、(誰かにとって)正しいわけではない。
ということを。
Edward Adelson氏のサイトには他にもいろいろ面白い騙し絵がありますので、見てみてください。
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