「97.7万円 年間通勤コスト、神奈川県がトップ」を「湘南WLB(ワークライフバランス)サテライトオフィス」で解決しよう!
2017年9月13日付の日経新聞に以下のような記事がありました。
「97.7万円 年間通勤コスト、神奈川県がトップ」
(内閣府「働き方多様化 課題」)
内閣府が当道府県別にまとめた通勤コストの試算によると、神奈川県が年間一人当たり97.7万円で最も高かった。(中略)内閣府は通勤コストを社会的損失だとし、テレワークの活用などで減らすべきと提言した。(中略)内閣府は試算を踏まえて「働き方や働く場所の多様化が課題だ」と提言した。
今回のコラムでは、前回の「海の近くで仕事をする」に続いて、「働き方改革」における「通勤コスト削減」と「働き方多様化」の現実的な解決策として、「企業がWLBサテライトオフィスを作ること(この場合は神奈川県)」を提唱します。
一般的にサテライトオフィスとは以下のように定義されます。
「企業の本社、本部から離れたところに設置されたオフィスで、通勤による混雑が激しい都心部を避けて、自社の本拠で行う業務と同等の仕事をできるように情報・通信設備を整え、かつ勤務者の自宅により近い、混雑が少ない経路で通勤できる場所に立地したオフィス」
さてここで「WLB(ワークライフバランス)サテライトオフィス」はこうした一般的なサテライトオフィスの位置付けや機能も踏まえながら、更に一歩先をいった、WLB(ワークライフバランス)を重視した未来型「WLBサテライトオフィス」のことを呼びます。
すなわち
従来の「サテライトオフィス」の要件は、
1. 主に利便性と通勤混雑を避けるために地方エリアにオフィスを設置する
ということでした。
「WLBサテライトオフィス」はこの利便性に加えて、次の2つを要件を合わせて重要視します。
2. 自然や海のそばにオフィスを設置することで「仕事」と「休息」の両方を行い充実した1日を過ごす
3. オフィス利用者同士のコミュニティや地域コミュニティ、イベントなどで交流を持つ
今回はこの未来型「WLBサテライトオフィス」を何故、湘南エリアに設置するべきかを提案し、またその実現イメージを描いていきたいと思います。
要件1. 通勤混雑を避けて利便性も高い(通勤時間も少なくてすむ)
湘南エリアの特徴は都心から1時間以内のアクセスで、山や海がすぐ目の前にある自然豊かな環境が体験できるという利便性の良さでしょう。電車通勤としては、JRや小田急線そして江ノ電など交通網も充実しています。また神奈川県在住の人であれば、自宅からの通勤がより近くなるでしょうし、通勤ラッシュと逆方向の海に向かうため、朝夕の電車が空いています。
要件2. 「仕事」と「休息」ができる「WLBサテライトオフィス」
仕事で本当に集中できるのは連続3時間から4時間までと言われています。以前、紹介した「シリコンバレー式 よい休息」では、1日にの労働の中に良い休息のタイミングを入れることにより仕事の生産性があがり、クリエイティブな仕事ができる、と言っています。ここで「休息」という定義の中には、ウォーキング、ランニング、サイクリングそして海が近ければサーフィン、ボディーボードなども含まれるのです。
湘南エリアであれば海に近いという利点を活かして、海沿いの遊歩道のウォーキング、ランニング、そしてオフィスで自転車をシェアすることによりサイクリング、さらには自由に使えるサーフボードをシェアすることでサーフィンなど海のスポーツも、仕事の合間や仕事の後の休息として活用できます。
また鎌倉などの山の近くでは、自然散策のウォーキング、トレッキング、神社巡りなどが、短時間の休息として可能です。
都心に本社を置く企業がこうした湘南エリアに「WLBサテライトオフィス」を置き、神奈川在住の社員に都心に通勤せずに、湘南エリアに通勤させて、彼らがオフィスで「仕事」「休息」の両方を行い、頭や体をリフレッシュしながらクリエイティブなワークスタイルを送ることは、通勤コスト削減のみならず企業の福利厚生の面でも非常に有効な方法です。
またこの「WLBサテライトオフィス」の使い方ですが、毎日こちらに通うというよりも、例えば週半分はここで仕事をして、残り半分は都心の本社に通勤するといった柔軟な通勤スタイルを選ぶことも可能です。
そしてこうしたデイリーの仕事以外に「WLBサテライトオフィス」を部署やチームがテンポラリーの「オフサイトミーティング」として活用する方法が考えられます。
会社の中で、あるグループメンバーが特定テーマに対して、集中してミーティングをしたり、ワークショップをして課題解決をすることが、往々にして求められます。
今まではオフィスの中の会議室や、場合によっては都内のホテルの会議室などを借りて行う場合が多いと思いますが、この「WLBサテライトオフィス」の中に会議室を設けていれば、その施設を活用し、まさにオフサイトで集中してミーティングをすることが可能となります。
またもし「WLBサテライトオフィス」に簡単な宿泊施設(例えば古民家など利用した場合)などあれば、2、3日集中して課題を議論するというようにその使い方も広がるのです。
3. コミュニティ機能を持ったWLBサテライトオフィス
「WLBサテライトオフィス」に、会議室や集会室などのコミュニティスペースは必須です。前述の企業内のオフサイトミーティングでも使えますし、普通にオフィスを利用する社員同士の交流会やイベントなどにも活用できます。
またさらには、湘南エリアの地域住民に対して、その会議室を開放することで、地域のイベントを行うスペースにもなります。
会社のコミュニティ機能と合わせて、湘南地域コミュニティとの接点として活用することで、その場所から新しいプロジェクトやアイデアが生まれて来るかもしれません。
コミュニティ機能を持った「WLBサテライトオフィス」は、会社の中を活性化すると同時に地域課題に対しても参加する社会貢献活動の拠点としても使える可能性があります。
是非、都心に本社のある企業の方々が、利便性、自然、コミュニティを兼ね備えた「湘南WLBサテライトオフィス」の設置を「働き方改革」「働く場所の多様化」の有効な解決策としてご検討することを願っております!
湘南WLBサテライトオフィス促進プロジェクト(仮称)代表
株式会社プリズム・コンサルティング代表
田熊 伸好
mail: ntakuma@prismconsulting.co.jp
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