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「ITプロマッチ」はIT業界を変えるための起爆剤となる!!〜ITプロマッチへの道(その11)

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「ITプロマッチへの道」の11回目となります。ここでようやくIT業界構造を変えるためのプラットフォーム「ITプロマッチ」を紹介することができます。

「ITプロマッチへの道」(その1)から(その10)をまずはおさらいしたいと思います。

(現状認識)
○現行のSIモデルである「下請け多重構造」は大きな問題を抱えている(その1)
諸外国と比べても日本のIT業界の「下請け多重構造」にいるIT技術者は不利益を被っている(その2)
○IT業界の「下請け多重構造」の特徴は「不況期の人員調整」「人月単価による労働集約型産業」である(その3)
○IT業界の構造は「ITカースト制度」の過酷な現状を生んでいる。また女性やスターが働きづらい構造(その4)
○建設業界の「杭打ちデータ偽装事件」から類似されるIT業界の「多重下請け構造」のコンプライアンスの危機(その8)

(外圧による変革の可能性)
クラウドの急速な進展がIT業界の「下請け多重構造」の逆風となり、それを破壊する可能性がある(その5)
IOT,ビッグデータなどの新技術がIT業界の人材構造を根本から変えて、よりユーザー企業にシフトする可能性がある(その6)
日本企業のグローバル展開が国内IT業界の会社にもグローバル化を求めている(その7)

(IT業界変革の提言)
「SI一括請負」契約の弊害、こらからは「個別委任」契約にシフトするべき(その9、その10)

以上のようにIT業界は現状の問題や弊害が極めて限界に近づいており、方やクラウド、新技術、グローバル化などの外圧により、変革が急務となっている。またその変革の一つの提言として「SI一括請負」契約を辞めるようにと説明してきました。

今回の11回目からはIT業界を変える起爆剤となる!「ITプロマッチ」についていよいよ語っていきます。

IT業界が変革する際には、今のような、人海戦術と人脈による人材マッチングではなく、よりIT技術を活用した洗練されたプラットフォームにより、よりオープンで誰でも使い易い環境が必要であり、そのプラットフォームシステムとして試行的に開発されたものが、ここで紹介する「ITプロマッチ」であります。

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ITプロマッチサイトのURLアドレスはこちら
https://it.pro-match.jp

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ITプロマッチは以下の4つの理念を実現する機能を持った未来志向の「ウェブサイト」です。

1. スピーディーな人材マッチング
2. ピラミッド構造の打破
3. 適正な報酬
4. フラットでオープンな社会

それでは一つ一つの理念に対する現実とITプロマッチの目標を見ていきましょう。

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1. スピーディーな人材マッチング

このスピーディーな人材マッチングには以下の2つの方向がありますが、基本的には同種のプロセスです。

○ スピーディーなプロフェッショナルのサーチとコンタクト(プロジェクト側)
○ スピーディーなプロジェクトのサーチとコンタクト(プロフェッショナル側)

(1) 現実の姿

IT技術者(ここではプロフェッショナルと呼んでいます)とITプロジェクトをマッチングする際に、プロジェクト側にとっては、適切なプロフェッショナルの方がどこに存在しているのかがスピーディーに検索して探せることが重要となります。

ところが現実は、IT技術者のプロジェクトとのマッチングは、同業のIT企業または専門の人材エージェント経由で探してもらいます。このプロセスが特に時間がかかると感じたことはありませんか? 

私も外部のIT技術者がある時期に必要で、知り合いや人材エージェント会社の方にサーチをお願いしましたが、とても時間がかかりました。また当事者としては、必要なスキルを持つ人材がどこにいるのか、いないのかがわからない、というのが非常にストレスです。またサーチした結果、お願いした人材エージェントの管理する範囲では見つからなかった、ということがよくあります。

また、適任ではないのですが、類似の経験をしたIT技術者の方を紹介されることがよくあります。ただその場合は、人材エージェントの方が、適任の人が見つからなかったので、たまたま稼働できる方を紹介しただけの場合もあります。しかし、そうした適任でない方は採用しないか、またはすぐ辞めてしまうケースが多いと思われます。

またもう一方のサーチであるIT技術者、すなわちプロフェッショナルの方からみた場合はどうでしょうか。

大抵のフリーまたは中小IT企業のIT技術者の方は、人材エージェントに登録して、自分にあったITプロジェクト(企業等)を紹介されます。

その場合、同様に、必ずしも自分が希望するようなプロジェクトであったり、自分がそのプロジェクトで必要なスキル、経験を十分持っていない場合もあるでしょう。ただ限られた、紹介案件の中から選ぶ必要があるため、やむなく自分とスキルが多少合っていなくても、仕事を見つけなければ、というモチベーションからプロジェクトとの面談を受けてしまうかもしれません。

しかしそうしたスキルがあまりマッチしていないプロジェクトに無理矢理マッチングされても、お互いに不幸です。

このようにまず人材サーチ、プロジェクトサーチの段階では、適任の人、プロジェクトを見つけるために、適任でない人、プロジェクトとの無駄な面談を繰り返すことが多いため、思った以上に非常に時間がかかる(例えば数ヶ月)のが現実の姿です。

また、現在は、人を介してサーチをしているため、サーチ要件が非常に曖昧になりがちです。またコミュニケーションロスで、こちらがお願いしたスキルや経験が、実際にサーチした結果を見ると、あまり伝わっていないケースも良く有ります。


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(2) ITプロマッチで目指す姿

① 一覧化

ITプロマッチのサイトでは、まずこのIT技術者すなわちプロフェッショナルのサーチをスピーディーにするために、登録しているプロフェッショナルの方、そして登録してあるプロジェクトについては、全てを「オープンに一覧から」見ることができます。さらに検索機能や新着機能により、自分の欲しいスキル、経験を持つ適任の人材やプロジェクトが簡単に検索できるようにしました。

理想的には、現在、国内にいる57万人の、受託開発ソフトウェア業に携わるIT技術者の大半を占める数十万の中小IT企業やフリーのIT技術者、数十万人がデータベース化されれば一番良いですが、例えば

「1万人のIT技術者、プロフェッショナルの方が登録されたデータベース」

があれば、大抵の必要なスキルを持つIT技術者、プロフェッショナルの方はスピーディーに検索できるのではないでしょうか。

またこれはITプロジェクトについても同様の事が言えます。

「国内(または海外)でIT人材募集しているITプロジェクトが登録されたデータベース」

があれば、全国にいるIT技術者、プロフェッショナルは、自分のスキルが活かせる適任の仕事を検索、照会できるようになります。

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②スキルの定型化

さらにこのプロフェッショナルサーチ、プロジェクトサーチの際にITプロマッチは、その「スキルや経験をできるだけ定型化」して、検索出来るようにしました。

例えば、得意な業界、業務分野、ERPパッケージモジュール、プログラマーの場合は言語、環境なども登録を「定型化」して探し易くしています。

人材サーチの際に重要な実績経験についても、フェーズ、規模、期間、ポジション、大手の場合の会社名など、こちらも「定型化」しています。

もし、「国内の1万人のプロフェッショナルな方がデータベース」で、検索条件によって探す事ができたら、人材を探すプロジェクト側としては、大変ストレスなくスピーディーにマッチングが出来るようになります。

同様にプロフェッショナルの方がプロジェクトを探す場合も以下のようなプロジェクトで必要なスキル内容をプロフェッショナルスキルと合わせられるように限りなく「定型化」しています。

例えばフェーズ、業界、業務分野、環境、言語、ERPパッケージモジュール、期間、規模、そして募集しているポジションなど、が「定型化」して探し易くしています。

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③ 自動マッチング(AIライク)

さらに人材を探し易くするための他の工夫としては、「自動マッチング」というAIライクな機能を使って、プロフェッショナルの保有スキルに完全に一致したプロジェクト(またはある程度一致したプロジェクト)が「新着おすすめプロジェクト」として表示されます。

また同様にプロジェクト側にはプロジェクトの必要スキル内容項目に一致したプロフェッショナルの一覧が「新着おすすめプロフェッショナル」として表示され、検索をしなくても自動マッチングでそのスピードを高めています。

このように以前は、本来、人間が両者のスキル要件を聞いて、マッチングしていた仕事が、コンピューターの自動マッチングにより、より速く(瞬時に)、より正確にできるようになったのです!!

人材エージェントの方には申し訳ないですが、こうした単なるスキルマッチング業務は既に、ITプロマッチのようなAIライクなシステムにより一層代替されてしまうと思われます。ITプロマッチサイトはそうした未来も予想させるものとなりました。

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④ プロフェッショナルのランク付け

仮に1万人のプロフェッショナルの方が、定型化されたスキルで分類されたとしても、一覧化した場合にどの方がベストであるか、判断することが難しくなると思われます。

そうした場合に、必要な考え方が「ランク付け」です。またこの「ランク」はもう一つのテーマである「適正な報酬」ともリンクしています。

つまり、「ランクが高い人は、仕事の品質も高いが、報酬も高い」ということです。

今迄こうした当たり前の考え方が、下請け多重構造の中では、軽視されてきました。それは、「頭数を集める」ということが優先されてきたからです。

プロジェクト側にとって、この「適正な報酬」とリンクしたプロフェッショナルの「ランク付け」は選択の良き判断材料となります。

ただ、この「ランク付け」はそれほど簡単ではありません。全国1万人のIT技術者のランクを1から10まで(勝手に)つけることはまず不可能です。

そこで、ITプロマッチでは、試行的ではありますが、ある程度レベルの高いプロフェッショナルの方を探すための以下の2つの「ランク付け」表示を設けています。

過去に実施したプロジェクト側の評価(良い場合のみ表示)
ITプロマッチ運営事務局の「おすすめ」マーク

もしスピードを上げて良いプロフェッショナルを選びたい場合に、このような表示があるプロフェッショナルは、過去にアサインしたプロジェクトの方や運営事務局がサーティフィケート(認証)しているということで、レベルがある程度高いということが分かります。

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⑤ ネットによるコンタクト応募・依頼

従来では、気に入った人材が紹介されて、コンタクトをする場合に、仲介する人材エージェント会社を介してコミュニケーションを行う事が通常です。

でもITの世界、ウェブの世界では、そうしたコンタクトが直接ネットを介して行う事ができます。ITプロマッチのファーストコンタクトは以下の2つのボタンを押すだけです!!

プロフェッショナルから気に入ったプロジェクトにコンタクトしたい場合
「応募ボタン」を押します。

プロジェクト側から気に入ったプロフェッショナルにコンタクトしたい場合
「依頼ボタン」を押します

具体的には、ウェブサイト上のボタンを押した瞬間に相手側のマイページにその事がお知らせとして表示され、同時に相手のメールアドレスにサイトの事務局からリマインドメールが送られます。

応募または依頼のお知らせを受け取ったプロフェッショナル、プロジェクトは、送られた方の情報を見て、

「自分も気に入ったため、リアルの場でコンタクト、面談等を行いたい」
「承認ボタン」を押します。

「自分としては気に入らなかったため、オファーをお断りしたい」
「お断りボタン」を押します。

ネットでのやりとりはこのように簡単に、瞬時に行う事が大きなメリットです。ここには仲介者というようなプロセスはありません。あくまで、ITプロマッチは、人材が欲しいプロジェクトと、プロジェクトで働きたい人材に「場」を提供しているだけなのです。

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ITプロマッチサイトのURLアドレスはこちら
https://it.pro-match.jp

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次回はITプロマッチによる「ピラミッド構造の打破」と「適正な報酬」が実現された姿について説明します。
(次回につづく)

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