ビジネスピープルのCore Value これをすれば上手くいく!!(後編)
ビジネスピープル向けの「これをすれば上手くいく!」Core Valueの後編です。
前回、以下の6つを紹介しました。
- クライアントファースト
- 課題指向
- 最高品質
- 信頼の醸成
- プロとしての態度
- 相互利益の関係
今回は以下の6つを紹介します。
- ポジティブ指向
- 迅速なレスポンス
- ストレッチ
- ストレートトーキング
- ファクトベース
- ロジカルシンキング
- 仮説指向
- 高い視点
- 成果主義
1.ポジティブ指向
これはCan Doアティチュードともよびますが、絶対に自分は仕事を最後までできる、達成するという積極的、前向きに常に仕事に取り組む姿勢です。そうするとまずそうしたポジティブエネルギーにより、仕事に勢いが生まれます。勢いが生まれると、周りがそれに対して良い意味で手を差し伸べてくれます。ポジティブな雰囲気はポジティブな結果を生みます。決してネガティブには考えずに、常に成功を頭でビジョニングしてその目標に向かって進んで行くのです。こうした自信は他の人に自信にも波及し、いわゆるチームとしてのコンフィデンスサークルが生まれます。
2.迅速なレスポンス
仕事を頼まれたら、最高の品質と合わせて、最速のレスポンスをしましょう。スピードというファクターもビジネスにとっては非常に重要なファクターです。顧客から提案をもとめられたら、翌日には提案に行きましょう。スピードと品質は相反すると思う人もいるかもしれませんが、実はそれは相乗するものなのです。まずスピード優先で、一定レベルの品質を出します。その後、もう少し時間をかけて最高品質にグレードアップするのです。結果として迅速なレスポンスで最高の品質が生むことができます。可能な限り仕事に対して迅速なレスポンスをしましょう。
3.ストレッチ
人が伸びて行く為には、同じ仕事をしていても伸びません。少し上のレベルの仕事、または全く新しい仕事を常にすることによって、我々の能力は伸びて行きます。経験値もあがっていきます。このストレッチをどのレベルでするかですが、これは人や組織によっても違います。例えばある組織では、今までかかっていたコストを半分にすることを経営者から求められました。結果的にはこれがストレッチとなってコストがほぼ半分に下がったそうです。このようにどこまでストレッチするかは、ケースバイケースですが、より高い目標を持つことが人や組織を育てレベルアップしていきます。同時に今まで経験がなかった新しい分野を行うことも経験値が稼げます。こちらもケースバイケースですが、部下を育成する際も、そうした視点を常に持って、ストレッチ、新しい分野を任せると伸びると言われています。
4.ストレートトーキング
ここで言うストレートトーキングは、自他の評価についてのストレイトトーキングです。例えば我々が伸びて行く為には、自分が今、どのような評価を他人から受けているかをストレートに聞くことが非常に重要です。また製品、商品の評価を顧客から直接聞くことも重要です。我々の仕事の成果についてダイレクトに関係者に聞くと、何が良いのか何がいけないのかが直接わかり、迅速な軌道修正、レベルアップができるようになります。これは経営者になっても必要かもしれません。現場の社員のストレートトーキングを社長が聞くということも良く行われています。
5.ファクトベース
私たちはよく、憶測で何が課題かを議論します。課題設定としてそうしたディスカッション、ヒアリングも良いのですが、実際にそれをビジネスとしていく際には数字や事実をきちんと調査することが重要です。マーケットの数字、自社の商品の数字や事実、そして潜在市場の数字や社内の問題点の事実などを調査しておくことで、設定した課題がどの程度正確なのか、どの程度の規模感なのか、またどのようにそれをフィックスすればよいかがわかってきます。自分の仕事の中でも常に数字や事実を頭においておきましょう。
6.ロジカルシンキング
ビジネスピープルにとっての基礎スキルとしてロジカルシンキングは定着しているかと思います。ただこれは単なるスキルではなく、考え方の癖をロジカルにすることが大事なのです。例えば、常になぜ、なぜ、と思う癖であるとか、ブレイクダウンを行う癖とか、そうしたロジカルシンキングのスキルを自分の癖にまで同一化してしまいましょう。特に上司に説明したり、顧客に説明するときにロジカルシンキングで原因→課題→ソリューションというような3段論法や費用対効果の考え方が、とても説得力があります。日頃からこうした考える癖を身につけておきましょう。
7.仮説指向
何か課題を出された場合に、時間をかけて100%(本人が)と思うものを提出する方法より、半分の時間で60%の仮説をだしたほうが良いとされています。迅速なレスポンスを行う際にこの仮説指向はかかせません。一般的にこうした仮説が正しい可能性は8割程度あります。仮説は絶対正しいわけではないため、仮説検証というステップが次にあります。例えば、顧客にアンケートや社員にヒアリングをする際にも、事前に仮説を立案していくことが重要です。仮説の内容を検証していくものがアンケートやヒアリングなのです。
8.高い視点
この高い視点というCore Valueは私の好きな価値観です。人はある側面でしか物事を見ていません。別な側面でみるようにとよく言われますが、この別な側面がより高い視点なのです。例えばある部門の業務改善を考えていた場合、会社全体のプロセスの視点でその問題を考えると全く別な解が見つかる可能性があります。顧客のサービス設計を考えていた場合、会社のブランド全体を考えると全く別のサービスになる可能性があります。このように今、自分が行っていること、しようと思っていることをより高い視点から眺めてみることで、つめなければ行けない点が見えてくるのです。
9.成果主義
人は何の為に仕事しているのかというと顧客から要求された成果を出すために仕事をしているのです。決して、一日8時間机に座ることが仕事ではありません。そうであれば、自分の成果は何か、今日一日何が成果であったか、今の仕事の成果はいつできるか、品質は十分か、ということを考えることが本質となります。プロセスも大事な場合はありますが、ビジネスの場合には結果が全てとなるため、常に自分の仕事の成果、プロジェクトの成果を出すこと、それにより自分や会社が評価されることを自覚しておきましょう。
以上がビジネスピープルが行動基準とすべきCore Valueです。このCore Valueを全部行うことが難しければ、是非この中からあなた好みのものを幾つかチョイスしてみたらいかがでしょうか!1つでも2つでも明日から実行すると、仕事が少しずつ上手いき、きっとワクワクしますよ!!