人工知能と意識
強いAIと弱いAIという言葉があります。意識があるかないかで判断されることが多いですが、意識とはなんでしょうか。
人間の脳を語るときに、意識というものが問題になります。人間の脳の意識はどこからくるかという問題です。意識を辞書で引けば「経験中特に気づかれる内容」ということです。その意味からいけば、例えば「今、仕事をしている」と思っていることが意識となります。
そういうことになれば、ほとんどの方が、「ぼーっとしているとき以外はほとんど意識を持って行動しているんじゃない?」と感じているかもしれません。しかしながら、脳は95%は無意識であり、意識的に行動をしているのはたったの5%だそうです。
すごい、逆にすごい。脳って働きすぎじゃないですか?自分が意識しているのが5%、あとは意識せずとも働いているのです。お疲れさまです。
では、意識するってなんでしょうか。ベンジャミン・リベットという研究者はなんと、意識より前に脳が先に動いているということを発見しています。もっと言えば、0.5秒ほど意識が遅れてやってくるそうです。
証拠に、例えば、あなたがぼーっとしていて、街中でいきなり肩を叩かれたら、こういうでしょう。「あぁ、驚いた!」。そうなのです、驚いた、過去形なのです。まず脳が感じて、意識が後からやってきた証拠なのです。脳があえて意識にあげるべきだから意識になっていると考えることができます。
意識を作ることも脳が判断しているのです。
そうなると、強いAIをつくるためには意識を作り出すべきかどうかを判断する機構を作らないといけないということになります。それを無駄な機能なのか、必要な機能なのかというのは人工知能AIをどう考えるかにかかっています。人工知能ーAIがどうあるべきか?です。