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コンテクスト(文脈)を創造が新しいビジネスの価値創造につながります。色んな角度から「コンテクストクリエーション」をみてみましょう

不安定がゆえに価値が生まれる

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ACCA Cloud Forumでパネリストで登壇したりと、バタバタしていた小職。いかがお過ごしでしょうか。

さて、コンテクストクリエーションが価値創造の原点だと本シリーズではお話してきたのですが、何やらモノをつくるだけではダメ、頭をひねらないといけないようです。何かに優位に立つためには何かの差を作ることが一番なのです。これは物理現象でもそうです。川のように、水は高いところから低いところに流れていきます。情報、人、モノ、コト、お金などを含む、価値も全てそうなのです。差がない限り流れないのです。流れるということは価値が見いだされたということなのです。

Diversity(多様性)が重要であると最近言われますが、多様性がなければ、情報、人、モノ、コト、お金なども流れない時代になってしまったのです。逆に流れがないと不思議と価値は生まれないのです。転々と流通しない限り価値など生まれません。安定状態というのは、全ての人が同じ、コモディティ化の中、誰も興味を持たない状態です。不思議なことに不安定な状態のとき、一番価値を見いだすのです。物理のエネルギーとエントロピーの関係のようですね。

ネットワーク社会とDiversity(多様性)。相反するようにも見えます。ネットワーク社会で全ての人、モノ、組織がつながることで情報を共有できるようになったと述べてきました。しかし、全ての人が情報を共有できるということと全ての人が同じ情報を持っているということと同じように聞こえます。ということは、ネットワーク社会は、情報のDiversity(多様性)を奪い去り、安定状態、つまり情報からは価値を創造しない状態になるのでしょうか。

これが全く違ったのです。永遠に、Diversity(多様性)を助長し、情報の偏在性を担保する、負担態状態を保つ仕組みがネットワーク社会なのです。

ネットワーク社会が情報の偏在性を担保する機能としてのDiversity(多様性)は以下の通りです。
1. 観点のDiversity(多様性)
2. 解釈のDiversity(多様性)
3. 方法のDiversity(多様性)
観点、解釈、方法を変えることはコンテクストクリエーションです。何故なら、情報自体をコンテントと見ると、観点を変えるだけで、情報の質が変わるかもしれませんし、解釈を変えるだけで、情報の質が変わるかもしれませんし、方法を変えるだけで情報の質が変わるかもしれません。このように多様な人が多様な観点、解釈、方法で情報をやり取りすることによって情報の偏在性を担保しているのです。

不安定がゆえに、コンテクストクリエーションにより、価値がないようにみえたものも、大きく価値を創る可能性があるのです。

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