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エンタープライズ(企業)向けのオープンソースとか育児とかについて考えていきます。

旅人よ、社に帰れ

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帰らなくて良いです。

先週、「スクエアfreeセミナー」の定例セミナーに行って来ました。「日本発OPENソースの若手リーダ達」ということで、OpenPNEの手嶋屋さんと、MoSPのマインドさんの講演がありました。手嶋屋の手嶋社長のお話しがけっこういまのぼくの状況にフィットしていてたいへん面白かったです(あ、マインドの屋代さんにはいつものことですが、MoSPに愛のだめ出しをしてたりしましたがそれは本エントリに関係ないので涙を呑んで省略します!)

手嶋社長の講演タイトルは「OpenPNEがあれば事務所は要らない」です。OpenPNEの機能紹介ではなく、OpenPNEを使った働き方そのものをテーマにしています。OpenPNEはご存じの通り手嶋屋さんが開発をしているオープンソースの社内SNSです。ぼくの会社でも社内SNSはOpenPNEですが、SNSの基本機能なんてものはたぶんあまり変わらないのだと思います。なので、SNSがどう仕事の仕方を変えるか、というところをテーマにしたのだと思います。すばらしい。さすがです。

手嶋屋さんではOpenPNEの開発を通じて、自社で出社しない働き方を試してみたそうです。チャットのプラグインを導入し、基本的にはそこで打ち合わせなどが行われるようにして、出社しないでも仕事を進める環境を作ったとのこと。そのときは、完全に出社しないというのはまだ難しいという結論になったようです。バーチャル手嶋屋とリアル手嶋屋の二つの手嶋屋が出来てしまって、その間に分断が出来たという話でした。自社プロダクトの開発はかなり、分散しての仕事に向いていると思うのですが、やはりそれでも、リアルで接することのメリットが大きい部分があると言うことでしょう。ただ、出社しないでも出来る感触はかなりつかめてきたとのことなので、いずれは手嶋屋さんでは完全に事務所をなくすことが出来るかもしれませんね。

前にノマドの記事を書きましたが、ぼくもかなり自由な場所で仕事をさせてもらっています。1人でやることが多いからできる綿もありますが、一時的に複数人で開発している期間もあり、そのときは打ち合わせはほとんどSkypeのチャットを使っています。お客さんとの簡単な打ち合わせもほとんどチャットで、たまに音声通話を行う程度で、打ち合わせはほとんどしていません。Skypeは音声通話が出来るのは良いのですが、チャットのログが複数端末に分離してしまうのはいまいちですね(自宅やスマートフォンで行う場合が稀にあって、そのときのログがPCに残ってくれません)本当はチケットシステムとチャットを連動させるのがベストかなと思っていますが、なかなか巧く環境を作れていません。

リモートで仕事をする、というのは地震の後見直され、プラットフォームも増えてきては居ると思うのですが、まだ完全に移行するには時間がかかりそう、というのはぼくも実感としてもってるので、手嶋屋さんの実験にたいへん共感を持って聞かせていただきました。ぼくはエンタープライズ向けの仕事をしている会社でありながらこういう働き方がさせてもらえているかなりレアケースなのですが、手嶋屋さんのような考え方を持つ経営者が増えて、ぼくのような社員がレアケースでならなくなる日が来ると嬉しいです。

ところで、今日はコワーキングオフィスの「タネマキ」というところに伺ってこのブログも書いています。実際はぼくは有休を使ってもう仕事を収めてしまったのですが、書き物作業とお客さんのその後の対応など少しだけしたいことがあったので出てきました。

Tanemaki

 

コワーキング、というのは寄り合いのオフィスのようなもので、ノマドワーカーたちが集まってそれぞれ別の仕事をしている環境とでもいえばいいのかな。手嶋屋さんの講演でも触れられていましたが、まさに上に書いたようなリモートで仕事をする人たちのための空間なのですね。最近こういったコワーキングオフィスは増えているそうで、ぼくは初めて来てみましたが非常に快適です。前に書いた記事でも喫茶店などでの仕事には長時間居ることがしづらいので、こういった環境はとても助かります。また、利用者同士のコラボレーションみたいなものも期待しているところが、たんなる勉強室やPC環境が使える喫茶店とは違うところです。フリーランスの方とかが多いのかな。ぼくのような会社所属でありながら自由な場所で仕事が出来る人がもっと増えればますます需要は高まりそうです。こちらもこれからの未来に期待しています。

来年もしばらくはこの形態で働きたいと思います。ほかにも面白い場所がありましたらぜひ紹介してください。いろんなところに行って仕事をしてみたいです。

来年もよい年でありますように。

Tokyoyakei

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