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元・外資系ハードウェアメーカー・マーコム担当の、人生のお休み徒然日記。

一大ムーヴメントを起こす言葉?

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先日、ある同僚がプレゼンで恥ずかしいミスをしてしまったと、こっそり教えてくれました。
聞けば、良かれと思って使用した言葉が、いわゆる「隠語」だったとのことで、それを全く知らずにタイトルに使ってしまい、他の同僚から指摘を受けたとのこと。
何故その言葉を使ったのか聞いてみたところ、以前ある雑誌の見出しで使われていて(もちろんノーマルな記事)、キャッチーだと思ったので使ってみようと思った、ということでした。

少し気になったので調べてみたところ、その言葉は元々「相撲」用語。
江戸時代に違う意味で使われ始め、その俗語的意味のほうがメジャーになってしまったようで、本来的には元の意味で使っても何ら問題はないことが分かりました。
先日、歌舞伎の話題でも触れたように、業界用語から俗語へ変化を遂げた言葉はまだまだあり、日本語の奥深さを感じます。
考えてみると、他にも、元の意味と乖離したり、全く逆の意味(イメージ)で使われている言葉は、沢山存在します。
「貴様」、「豹変する」・・・英語だと、外資系では身近な「リストラ」(!)。

マーコム担当として見た時に、これら誤認を生みやすい言葉を、実際にどう扱うかは悩ましいところです。
私の個人的な策としては、
1)本来の目的と違うイメージを連想させてしまうため、使用しない
2)ディスクレーマー的な要素を盛り込みつつ、使う
3)公のイメージを(本来の意味へ)変化させるべく、使う

・・・ただし3はやや敷居が高いです。
言葉を流行させる、という為にはある程度の長期的な露出とインパクトが必要な上、企業イメージとも直結することを考えると、誤った方向(悪いイメージ)へ進めば諸刃の剣となりうるので。

もし本当にムーヴメントを起こせたら、それはとても面白い試みですが・・・
グローバリゼーションでガチガチに固められた、今の私のポジションでは"夢のまた夢"、です。

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