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アマチュアバスケ選手のソーシャルメディア活用事例 -ブランディング、社会貢献-

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今回は大好きなサッカーから離れて、アメリカのとある大学バスケット選手におけるソーシャルメディア活用における事例を考察したいと思います。

それもプロのアスリートではなく、アマチュア選手のソーシャルメディア活用の話です。しかし、ユニークかつ彼のキャラクターが全面に出ており、非常に引きつけられます。

以前のエントリで紹介したドノヴァン選手のようなスタープレイヤーでなくとも、
ソーシャルメディアの活用次第では注目され、大きな何か(彼の場合は自身のブランディング、社会貢献)につながるということを指し示してくれているのです。

ちなみに米大学バスケ界は、NBAでスター選手になるための登竜門として位置付けられており、大学バスケNo1を決める「NCAA男子バスケットボールトーナメント」は、米4大プロスポーツの順位決定戦の視聴率と比べても(下図参照)、高視聴率を誇るのです。

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(http://sportsmediawatch.blogspot.com/2009/11/mlb-postseason-numbers-game.htmlより引用)

かの有名なマイケル・ジョーダンも米大学バスケ界では名門のノースカロライナ大学にて
NCAA優勝を経験しています。


◆Titusはオハイオ州立大学の万年ベンチの選手

今回の主人公のTitusは、オハイオ州立大学のバスケットボール部に所属する学生で、アマチュアスポーツ選手です。

Capd20100511

しかもクラブでの個人成績は49分間の出場で、9点しか決めていない、いわゆるベンチウォーマーです。

しかし、コート外では他のメンバーの誰よりも輝くのです。

その理由は、彼なりの方法で、彼のキャラクターを生かしたやり方で
ソーシャルメディアを活用しているからです。

ちなみに彼は自分のことを”SHARK”と言っているみたいです。



◆Why does Titus win with social media?

彼のブログ「Club Trillion」が、彼をオハイオ州立大学のメンバーの中でも最も有名な
選手へと昇華させました。またその他ソーシャルメディアを通じて、選手としてブランディングする過程が分かりやすい例になっています。

それでは、順に見ていきましょう。

※ソーシャルメディアの情報はいずれも2010年5月10日時点

-BLOG
「Club Trillion ~ベンチの片隅からの光景~」
http://www.clubtrillion.com/

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(2008年11月開設。2年半で420万PV、300万UU以上!)

blogの内容は、勝つために個人・チームがどんなことに取り組んでいるのかなどのありきたりな話しではなく、オハイオ州立大学の試合の舞台裏の模様、チームメイトとの日常、を中心に書いているんですね。例えば、ナイトクラブで有名なチームメイトとともにお酒を飲み、かわいい女の子とダンスを踊り、気分転換を図ったことなどが赤裸々に書かれているエントリもありました。

本来であれば人々はスタープレイヤーの話しを聞きたいと思うのが当然ですが、彼の視点は違いました。インタビューや会見などで得ようと思えば、得られる情報ではなく、もっと内部の人にしか知り得ない情報を記事にすることにしました。つまり、よりファンサイドの視点にたったのです。一般の人が知り得ない裏事情をリポートすることが彼のブログが最大の特徴であり、人気の理由なのです。

(もちろん選手のプライベート情報には十分配慮しているとのこと。ちなみにNBAではハーフタイム中にミーティングの模様をTweetしてしまう事件があった。チーム、選手のソーシャルメディア活用ポリシーもしっかり決めておきたいところです。)
ポリシーに関しては、当社副社長のコラムを参考にされたい。

このBlogは開設2年半で、420万PVを稼いでおり、UUも300万を超えています
(http://www.sitemeter.com/?a=stats&s=s40clubtrillion でアクセスを公表している点もおもしろい試みだ。)

Titusは実は他チームメイトと協力して「Club Tril」という財団を設立しており、A KID AGAINという社会貢献も行っている。
「CLUB TRIL」とプリントされたTシャツをオンラインで購入することで、恵まれない子どもたちへの寄付を行っているんです。

北野が尊敬する元サッカー日本代表の中田英寿氏が設立したTAKE ACTIONのような活動も行っていることは本当に驚きです。
(アマチュアの、しかもベンチウォーマーのプレイヤーが!)



-Twitter
http://twitter.com/clubtrillion

Mark_titus_clubtrillion_on_twitter
フォロワー数17,145、ツイート数1,050、リスト数549

活用方法:ブログの更新の告知、バスケットのこと・普段の生活のことなどがツイートされています。イラクへの米兵派遣のことがかなりTwされており、社会に対する関心もあることを伺わせます。


-Facebook
http://www.facebook.com/ClubTrillion

Club_trillion___facebook
ファン数10,578

活用方法:Club Trilを応援しているファン同士の対話、パーティーなどのイベント告知、Blog/Youtubeへの誘引が中心。



-YouTube

View数30万回以上

テロップでおれはPlayboyになる!と高々に宣言しています(苦笑)。
動きが非常にファンキーで、変わったシュート練習の模様をUPしている。
彼のキャラクターが非常に出ていて、おもしろい。


◆所感

このようにソーシャルメディア発祥のアメリカでは、Twitter・Facebook・Youtubeの3つが
ソーシャルメディア活用の勝利の方程式のようです。いうなればソーシャルメディア3種の神器ですね。

ただ特筆すべきなのはこのオハイオ州のベンチウォーマーは、ソーシャルメディアの活用方法の終わりの無い可能性を示唆してくれています。プロアスリートだけでなく、アマチュアアスリートでもソーシャルメディア活用は十分できるんです。
アスリートとしてのレベルなんて関係ないんですね。

今回のTitus君の事例は、アマチュアのスポーツ選手・チームにとっては
最高のモデルケースだと思います。

キャラクターをうまく出し、特徴を出すことで、自分のブランドの確立や社会貢献を行うことも可能なのですね。

北野自身まだ自分のブランドは確立できていませんが、
自分にしかできないことを意識して、これからもソーシャルメディアとスポーツを
テーマに様々な取り組みをしていきたいと思っています。

次回からはスポーツチームのソーシャルメディア活用にフォーカスして
考察を行いたいと思います。
忌憚なきご意見等お待ちしております。

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