スポーツ選手のソーシャルメディア活用はドノヴァン選手から学べ!
ランドン・ドノヴァン選手をご存知でしょうか?
彼はサッカー・アメリカ代表チームの司令塔で、
日本のサッカー界にたとえると絶対的存在の中村俊輔選手だ。
今回はそんなサッカー・アメリカ代表のDonovan(ドノヴァン)選手のソーシャルメディア活用についてフォーカスしたいと思う。
※選手情報は2010年4月8日時点
ドノヴァン選手は、Twitter、Facebook、自身のOfficial HPなどソーシャルメディアを積極的に活用している。
内容はファンサービス、自らのブランディング、ひいては米国サッカーを牽引する活躍をしており、非常に参考になる。
Twitter公式アカウント @landondonovan
フォロー数:6
フォロワー数:13,611
リスト:751
ツイート数:19
アカウントはいずれも公式ということを表明しており、
ソーシャルメディア上でしばしば問題になっているフェイクアカウントではない。
FacebookとTwitterのTL(タイムライン)はシステム連携が施されており、
FacebookのコメントでPOSTされた内容が、Twitterにも表示される仕組みだ。
Twitterは140文字制限があるため、コメントが入りきらない場合は
bit.ly(短縮URL)でFacebookに誘導される。
それでは、実際にどのようにソーシャルメディアを使っているのか
考察してみよう。
◆どのようにソーシャルメディアを活用している?
-Twitterでは
Twitter上では特にファンとの交流は行われておらず、
あくまでもユーザーへの周知で使われているようだ。
ただし、1度ツイートするだけで13,000人以上に情報発信できるので
Facebook、HPへの誘導としてのスタンスのようだ。
-Facebookでは
Facebook、HPを中心にファンとの交流や、
自身の近況報告等を積極的に行っている。
Facebookのファンページでは、
ドノヴァン選手は、掲示板、写真、動画を中心にFacebook上でコンテンツを公開していて、
普段ファンが目にする試合中の写真などだけではなく、
プライベートでの写真(ヘ
アーサロンでのカットの様子など)がUPされている。
ファンページは、HONDAなどの大企業も活用しており、
発信できる情報の幅があるので使い方次第で非常にリッチなコンテンツになりえる。
(しかも世界中の4億人のユーザーに配信できる!)
Facebookではドノヴァン選手が好きだ!という共通項を持ったファンたちは、
掲示板に彼への応援メッセージなどをPOSTして、
直接応援できたという小さな自己実現をしているのだ。
-Official HPでは
Official HP上では、「Q&A」というコーナーが設けられており、
ファンからの質問に直接返事をしている。
その他にもVideosでは、自宅を写した映像が公開されており、
スーパースターといえども一人の人間であることを強く感じられた。
(自宅公開はセキュリティの観点で大丈夫なのか・・・)
このようにTwitterだけでは伝わりきらないような、ファンにとっては非常に魅力あるコンテンツをUPしている。
そしてFacebook・自身のHPへとコンバージョンさせるという上手い循環を作り、
ファンとの関係性を深めている様子が伺える。
◆米スポーツ飲料大手・ゲータレード社とのタイアップ
ドノヴァン選手は米スポーツ飲料大手のゲータレード社とスポンサー契約をしており、
1日限定(4月8日)で今回プロモーションキャンペーンを実施していた。
内容は、Twitter上で@landondonovanに対して、ゲータレードやドノヴァン選手自身のことを質問すると、@Gatorade経由で返答が返ってくるというものだ。
ゲータレード社のTweet
Hey guys, this is Landon Donovan. I'm taking over @gatorade today during an ad shoot, so send me your Q's!
1:48 AM Apr 8th TweetDeck
Sean_Heffernanさんはドノヴァン選手に対して、
「W杯で勝利をすることはあなたにとってどういった意味がありますか?」
と質問している。
ゲータレード社のTweet
@Sean_Heffernan definitely in my lifetime.
5:30 AM Apr 8th TweetDeckから Sean_Heffernan宛
Sean_HeffernanさんのTweet
thanks @Gatorade for letting @landondonovan answer my question...really cool
7:45 AM Apr 8th webから
@Sean_Heffernanさんはドノヴァン選手からの返信に感動しているようだ。
(Gatorade経由とはいえ)
わざわざゲータレードを経由することで、ユーザーに「ゲータレード」という言葉を
深く刻み込ませることような設計をしている。
ポイントはTwitterを使うことで無料でプロモーション(ブランディング)できる点だ。
ソーシャルメディア上、もしくはマスメディア上で広告を出すことも効果はあるが、
選手経由でなんらかのプロモーションをすることは、
選手に思い入れのあるユーザーに対しては、効果覿面かも知れない。
◆まとめ
ドノヴァン選手は、ソーシャルメディアを以下のことに活用していた。
・ファンとの交流
・自身のセルフブランディング
・提携スポンサーとのタイアップでの商品プロモーション
また社会貢献にも力を入れているようだ。(これは次回のブログネタにします)
現時点ではスポーツ選手としては、
トップレベルのソーシャルメディア活用をしているというのが印象だ。
アメリカサッカー界のスターは、ソーシャルメディア活用においてもスターだった。
日本ではオリンピックに出場するような選手でもスポンサーが見つからないと言った
悩みを抱えている選手が多い実態があるが、
ソーシャルメディアをうまく活用することで、
例えば自身のスポンサーを探すことだってできると思う。
日本のアスリートのソーシャルメディア活用、お手伝いしたいと強く思う。