ビジュアルインターネットの時代だからこそ必要なテキストの扱い方
■ ビジュアルコンテンツ重視の時代だからこそ多言語対応化が重要
Revolverを一般公開して気づいたことがあります。
それは、コミュニティサービスもしくはソーシャルサービスを作っていくうえで、画像と、短い(最長でも30秒でしょう)動画あるいはGIFアニメをキーコンテンツにしながらも、やはりテキストをどう扱わせるかを考えなければならないということです。
僕がイチオシのVineはミニ動画専門のメッセージングサービスですが、それでも親会社であるTwitterとの連携があってこそのブレイクだと思います。Snapchatのような画像のサービスであっても、ただ無言で写真を送りあうだけだと、どこかで飽きてくると思っています。つまりテキストを付与して楽しむことが必要になるのではないかと。メニューを多言語にするのはもちろん、メッセージングに短いテキストを混ぜ合わせることが必須かと思うわけです。
今までのネットは、テキストが主役で画像はおまけ。今のネットは主従関係が逆転したものの、逆にテキストの重要度を低く見積りすぎているのだろうと考えます。
というわけで、ビジュアルコンテンツを軸にしつつ、どうやってテキストを用いるかを考えていくUI/UXが必要になると思っています。そのためにも、翻訳機能は今後のネットサービスのキーファクターになるでしょう。
■ Revolver の場合
Revolverは、それ自体がSNSではなく、SNSを作って公開するためのプラットフォームなので、当然のことながら、複数の異なる興味に基づくコミュニティが数多く存在することになります。同じシステムを使いながら、異なる興味や関心、嗜好の共有を支えるために、主にPinterestやTumblrを参考にしながらUI/UXを作り込んでいるわけです。
結果として、平均年齢46歳・男性99%のコミュニティがあると思えば、平均年齢16歳・女子90%のコミュニティもあります。日本語のコミュニティの中に外国人もいるし、まだ言語サポートしていないインドネシア語でのコミュニティも存在します。
面白いのですが、同じ日本語ながら、中年男性中心のコミュニティと女子高生中心のコミュティでは使われるボキャブラリーはもちろん、語法も言葉の使い方も違います。Revolverでは上位サービスにはリアルタイム機械翻訳機能を搭載していますが、女子高生コミュニティの会話を正確に訳すことは、あと数年はムリ、という気がするほどですw。
いずれにしても、画像を中心としたUIで、画像共有サービスとして正確づけてきたRevolverですが、いま、テキストをどう扱わせるか、扱うかをサービス向上のベースとして考えるようになっています。