オルタナティブ・ブログ > Speed Feed >

モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

多くの人の心を癒し、心をつなぐソーシャルネットワークサービスを目指す。

»

ちょっと感傷的な告白からはじめよう。

僕は子供の頃親の仕事の都合で転校を繰り返し、小学校4つ、中学校3つに通った。
あまり深い付き合いを考えても、すぐに別れが来ることを子供ながらに理解するから、自然に表面だけのつきあいをするようになった。最初の頃こそ文通をしたりと、仲良くなった友達や気になる異性との交流を続けていく気にもなれたが、すぐにそういう面倒くさいことはしなくなった。仲良くなっても、人を家に招くようなこともなくなった。

今なら、スマホがあってメールがあって、LINEでもSNSでもなんでもいいから離れていても友情を育む、もしくは維持することは簡単だろうが、当時はそんなものはない。高校に入る直前に横浜から横須賀に移り住んだが、高校は横浜。同じ中学の友人とは当然断絶されるし、片道1時間半かかるうえに全く方向違いに帰るから、通学時間も誰とも共有できない。大学は高田馬場だったが通学時間2時間半は、一人暮らしをするには遠すぎず近くもない微妙な距離だったから、同じような気分をさらに4年間持つことになった。
今から思えば、モバイルインターネットが普及していない時代は、距離の遠さは人間関係の遠さであった。もちろん本を読むことや音楽を聴くことはできたから、知識や感覚を内面に溜め込む時間は豊富にあったが、それでも誰かとすぐにつながれるという現在の環境は、非常に恵まれたものだと思う。

僕は現在ソーシャルネットワークサービスの開発と提供に携わっているが、時間と場所の違いを超えて、自分の興味や感情を共有できる仕組みを世に普及させるというミッションは、少年時代の自分に対するおとしまえのようなものでもある、最近そう思うようになった。

好きな芸能人、気になるブランド、熱中できるコンテンツに対して、同じような趣味を持つ仲間との交流の場を提供し、安全な空間で安心して時間と距離を超えてつながってもらう。それはメガSNSではできない快適な空間だし、LINEのような近接した世界とも違う。落ち着いたサロンであったり、バイク乗りが集まる気の利いたカフェのようであり、愛犬家がふらりと立ち寄れる優しい公園のようでもある。将棋や囲碁の集会であり、いつ行っても顔見知りが佇んでいるクラブのようなものかもしれない。大人は大人と、子供は子供とつながりたい。男女がつながる場所もいいが、男同士、女同士がつながる場所も必要だろう。海外の人とも簡単につながれるようにしよう。片言であってもいい、いろいろな人とつながる喜びを共に感じられるようにしよう。

全ての人と等しくつながりたいわけではない。
気持ちがわかり、同じ趣味の人と、なんとなくつながって、たわいのない話を楽しむ。そういう場所を作る。
少年時代の僕が喜んでくれるような世界を創ろう。それが今の自分のミッションである。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する