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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

ポストWeb2.0時代に即した新・SMO(Social Media Optimization=ソーシャルメディア最適化)宣言

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RT SMOとはソーシャルメディア最適化の略であり、SEO(サーチエンジン最適化)と対応する用語と思えば理解しやすいだろう。
つまり、「ソーシャルメディアからのトラフィックを最大化するための施策」のことだ。

いまやソーシャルメディア経由のトラフィックはWeb全体の30%以上になっていると思われ、その勢いはGoogleを始めとするサーチエンジン経由のトラフィックを凌駕する。
サーチエンジン経由のトラフィックについてはSEO/SEMという形になってマネタイズされている。しかし、ソーシャルメディア経由のトラフィックはまだ、明確な戦略/戦術の定義が成立しておらず、業者の質の違いによってあまりにまちまちなソリューションの乱立でしかない。

SMOという言葉自体は、もちろん僕の創作ではない。2006年くらいから存在していた。
しかし、2006年のSMOは、主にBlogやはてブといったソーシャルブックマークからのトラフィックを考慮することだった。そして、当時のソーシャルメディアマーケティング(SMM)とは、ほぼイコール ブロガーや芸能人にお金を払って(ちょっと言い過ぎかもしれないが)提灯記事を書かせる、いわゆるペイパーポスト(PPP)のことだった。僕が危惧するのは、今度はお金を払ってTwitterユーザーに同様の恣意的な内容の記事を書かせるペイパーツイート(PPT)がいたずらに増えて、タイムラインを汚染してしまうことだ。

ソーシャルメディアがWeb2.0を経て大きく進化し、オープン化が進み、APIやRSSフィードによる機能の共有化&情報の広範囲な流れ(僕はこれをソーシャルストリームと呼んでいる)を生んでいるのに、SMOのほうはキャッチアップしていない。僕たちが考える最新型のSMOは、TwitterやFacebook、Ustreamなどの新世代ソーシャルメディアを強く意識したものであり、具体的には、それらのソーシャルメディア上を流れるソーシャルストリームの中で共有される無数のURL(短縮リンク)からのトラフィック発生をコントロールすることだ。


試しにSMOと検索してみてほしい。
出てくるのは2006-2007年当時のノウハウと記事だけだ。
僕たちとしては、一刻も早く、誰かがSMOとググったら、最新型のSMOの記事が検索結果をすべて埋めるようにしなければならない。


そこで、僕たちはまず『ソーシャルメディアマーケティング』という本を記し、ポストWeb2.0時代にフィットした新しいSMOの重要性を説いた。タイトルこそソーシャルメディアマーケティングとしているが、内容はほぼSMOそのものだ。


同時に、SM3を中心とした、ソーシャルメディア最適化ツールの開発に着手した。SM3は自画自賛だが、いまや世界トップクラスのSMOツールだ。これをより磨き上げていくことで、新しいSMOを広めていく。

最新のSMOには非常に広範囲な対策が考えられる。
これをメソッド化して、メニュー化することがいまの僕たちの急務になっている。

このSMOパックの発表は、8月下旬には行うつもりだ。
もう少しお待ちいただければ幸いです。





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