FeedBurnerのオルコフスキーCOOの話に興奮
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昨日3月10日は第三回FBSカンファレンスが行われ、多くの聴衆を集めることができたのだが、ビジネスワークグループセッションで、僕の発表のパートを急遽差し替えて、アメリカから来日中だったFeedBurnerのCOO スティーブ・オルコフスキー氏に、米国のFeedビジネス市場の実態を講演していただいた。
詳しくはFBSのサイトで公開する予定であるが、 骨子を言うと、
- Feedという言葉自体はアメリカでも一般的に知られているわけではない。
- しかしFeedの利用者自体は急増している。メールの規格(POP/IMAP/SMTPなどなど)に関わらず、誰もがメールを使っているように、FeedもRSS/Atomなどの規格とは関係なく使われ続けている。
- Webの黎明期に識者がその可能性に疑問を投げかけたが、やがて爆発的に普及した。Feedもまたおなじように今はその可能性を否定する人も多いが、必ずメール、Webに続くインターネットの大きなトラフィックとなる。
- Feedには、タイトルだけのもの、少しだけ概略を加えたもの、全文を記述したものの3段階があるが、全文をFeedに記述したほうがトラフィックが伸びる。
- Feedを(Feedリーダーなどで)購読する人は、Feedだけで全ての情報を得ようとする傾向が強い。
Feedに全文を記述するということはFeedのメディア化を意味する。僕が言う、Feed 1.0 → Feed 1.5 → Feed 2.0 という流れと、スティーブの主張とは一致すると思う。
Feedは明らかにWebとは異なるインターネットの新しいプラットフォームである。もちろんFeedが ネット利用の主流をWebから奪うことは無いとは思うが、ネット利用のトラフィックのかなりの部分を占めていくことは間違いないのである。
Feedpathはまだまだ未熟なアプリケーションなのであるが、これまでのいわゆるFeedリーダーがFeedを取得してWebにトラフィックを流すというツールであるのに対して、Feedだけで全てを完結することを目指している。その「場所」にたどり着くまでには、まだまだかなり時間がかかりそうであるが、今回のスティーブの講演で、勇気をもらった気がする。
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