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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

続・Googleは本気でMicrosoftを殺す気でいる、たぶん。

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ちょうど1ヶ月前のエントリーで、僕は以下のような指摘をした。

Googleは、クライアントやOSに依存せず、無限に広がるインターネットを
覆いかぶさるようにしてサービスを展開している。
基地はデーターセンターの中にあり集中している。
MSが無数の分散的拠点を、ネットワーク化していくのに対して、
Googleは逆に巨大なネットワークから、クライアントやイントラ
ネットの中に侵攻し始めている。Googleが自前のブラウザを作り、
ネットワークOS化することは十分想定できると思う。

つまり、ビジネスモデルとして反対な立場、思想を標榜する二つの
企業が、パラダイムシフトを互いに起こそうと争っている」

9/22付けのCNETの記事は、僕のこのエントリーを裏付けるような内容になっているように思う。つまり、Googleがインターネットをプラットフォームとした新しい覇権を作り上げようとしており、その成否がMicrosoftの死命を握ることになる、ということだ。

これまで、MSに真っ向から立ち向かった企業は数多くある。Adobeのように独自のニッチを見つけて、そこでは逆にMSの挑戦を跳ね返し続けている例もあるが、MSのWindowsによるデスクトップ市場支配を脅かすような動きについては徹底的なプレッシャーを受け続けることになってきた。OracleやSunのように未だにIT業界の中で重要な地位を保ち続けられている企業は稀で、ある意味初めてMSを心胆寒くさせたのではないかと思われるNetscapeは、逆に抹殺されることになったことは記憶に新しい。(とはいえ、その試みは賞賛されるべきものであり、だからこそFirefoxという残り火が未だに燃え続けている。= こちらを参照ください)

現在、MSがWindowsを通してなし得たビジネスモデルに対する明確な挑戦者は、GoogleとAppleであると思う。
Appleは比較的部分的であるが、OSに依存しない(正確には、依存してはいるがMacでもWinでも問わない環境で動く)iTunesと、WebサービスであるiTMS、そしてiPodというお化け商品という組み合わせで、新しいプラットフォームを作りつつある。更に、.Macというメール、IM(iChat)、ストレージ、ホームページ(なぜBlogではないのかな?)、携帯電話ともスケジュールの同期ができるシンク機能(iSync)など、見事に一貫したWebサービスを作り上げている。
これはGoogleの動きにも似通った思想があるのだが、Googleとの違いは、Mac OSという、Windowsに相当するデスクトップ・プラットフォームをまだ捨てきれないというジレンマであり、その結果Appleは音楽(と写真、ポッドキャスティング、そしておそらくは映像)の分野に今のところとどまっている。だから、MSは忌々しく思っているだろうが、まだ自らの牙城を崩す存在であるとは考えていないと思う。むしろ、その足かせがあるからこそ、AppleはMSの逆鱗に触れること無く業績を回復してきたのではないか。

しかし、彼らがIntel Macをリリースし、更に(今は否定しているが)Mac OSをDellなどのベンダーに提供し始めたとき、状況は一変する。デスクトップ市場での戦いに加えて、上述の音楽配信を含むWebサービスモデルにおいても、MSは真剣にAppleつぶしにかかると考えている。

逆にGoogleはそのジレンマから完全にフリーであるがゆえに、存在が矮小であったうちには野望を隠していたが、今や資金的にMSに匹敵するレベルにまで到達し、衣の下の鎧を日々露出し始めている状況である。

誰もが、いまやMS vs Googleの対決を固唾を呑んで見守る状況であり、戦局が徐々に見えてくるだろうと思う。そして、彼らと近い領域でビジネスを志向する企業や起業家は、首筋の毛を逆立てるほどの緊張状態を当分は続けなくてはならないはずだ。

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Comment(3)

コメント

あら

私はこのIT業界の流れを歓迎しています。
MSが好きとか嫌いとかというレベルではなく、一般ユーザーに取っての選択肢が提供されていくのではないか?という部分です。
MactelがWindowsに対するオルタナティブに、GoogleがMSNに対して、FireFoxがIEに対して。

今後Apple、Google、FireFoxがどう動くか分かりませんしMSがどう動くかも分かりません。
しかし、今のIT環境に対する閉塞感にすきま風が流れてきているのではないか?と思います。

>あら さん
すきま風、というのはいい表現ですね(笑)。
同感です。

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