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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

正しく知るということ、知ろうと思うこと。

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最近、というか3年ほど前からの習慣ですが、いわゆるワークアウトを週に2-3回のペースで続けています。
(おかげで体脂肪率ヒトケタ台に乗せることができました)

何年か前に、MSのビル・ゲイツ氏が、「ビジネスは非常に簡単だ、売上マイナス コストが黒字になるようにすればいい」と話したという記事を読んだことがありますが、人間のカラダもこれと同じで、摂取カロリー マイナス 消費カロリーがプラスになれば太るし、マイナスになれば痩せます。非常に単純な原理です。

ただ、摂取カロリーをゼロにすれば人間は死ぬので、最低限のカロリーは必要になります。消費カロリーを極限にまで高めても、人間は疲労で倒れてしまいます。だから、自分の身の程にあったバランスの良い食事と、適度な運動によるカロリーの収支を合わせることが大事なわけです。

では、そうしたカロリー計算だけしていればいいかというと、さにあらず。食事や運動のタイミングによって、その効果が大きく変わってしまうのは、人間が生き物であるがゆえで、例えば週2回の運動でも、2日連続で運動するのと、2日おきに運動するのではその効果が全く違うのです。
こうしたリズムやバランスをよく知れば、トレーナーやインストラクターほどの知識は持つまでもなく、体重のコントロールや、自らの体型を理想的なモノに変えていくことはそれほど難しくはないといえます。僕自身、何も知らずにいたずらにハードトレーニングをしていた若い時代に比べて、頻度と強度を落としてでも、頭を使いながらトレーニングすることによって、カラダを好きなように変えていくことができるようになりました。

話は違いますが、僕はIT、それもインターネットという業界に身を置いて、10年近くなるのですが、この世界ではつくづく、最新技術への好奇心がモノをいう、と感じています。何度も言いますが、僕は技術者ではないので、技術そのものを真に理解しているかと問われれば、少し口ごもってしまいそうで忸怩たる気分を味わざるを得ません。
しかしながら、パイロットが必ずしもエンジニアではないように、事業化そのものを推進していく身とすれば、目の当たりにした技術やアイデアの善し悪しや、可能性を鋭敏に察知する能力があれば、事足りるとも言えます。それでもやはり、若くして台頭する素晴らしいエンジニアやヴィジョナリー達の教えを時に乞いながら、自分に足りないスキルを補っていく努力はどうしても必要なのです。カラダを鍛えるという、比較的シンプルな方法論であっても、それを正しく知ることによって効果に大きな違いを生じさせることが出来るように、技術と事業が非常に接近する世界であるIT業界においては、今何が起きているのかを知り、この先何が起きるのかを予見させてくれるのは、正しい知識武装でしかありません。

読者の中には、エンジニアとしての実力を兼ね備えた人も多かろうと思いますが、マネージャーとして、あるいはセールスマンとして、この業界で頭角を示すチャンスをうかがっている方も少なくないと思います。非技術者としてこの世界に関わろうとする者は、好奇心という唯一の触角を目一杯のばして、キャッチアップを目指す他ありません。そして、その姿勢の中に、技術者ではない者ならではの、ユニークな視点が加われば、新しいビジネスモデルを打ち立てるチャンスもあろうかと思うのです。

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