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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

コロナと学校

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2020年1月から始まったコロナへの対応。この1年と10ヶ月を振り返ると、学校ほどコロナに振り回されたところはないだろう。

新聞・TVで「〇〇学校で感染者が出て学級閉鎖になっています」と毎日のように報道されてきた。本校に限って言えば、「校内での感染はゼロ」でした。すべてが家庭内での感染。このような報道のされ方は学校には大変迷惑だった。

学校行事は大変だった。部活動につても「やめてほしい」という声と「やめないでほしい」があり、修学旅行も「中止して欲しい」というのと「行って欲しい」という声が寄せられる。何が正しいいのかわからない中での判断と決断。どちらを選択しても批判されるという厳しい状況。コロナリスクはゼロにはならない、という現実の中でリスクゼロを求められる辛さ。初めの頃は「コロナと共存」という意見もあったが、最近は殆ど耳にすることもなくなった。

「コロナのせいで何もできません」ではなく「コロナ対応をしながらできる事はないか」という姿勢で物事を進めていかないと進歩はない。困難な状況の中で、何ができるのか考え実行するのも学び。そういう意味では、教員も生徒も学びの毎日だった。

国や自治体から出された「分散登校」については、そもそも教室に40人を入れていることが間違いだったのだ、と誰もが気づいたことだろう。20人のクラスなら分散登校する必要もなかったのだ。その議論を忘れないで欲しい。

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