箱根駅伝65歳の給水係〜東大八田先生の姿に感動
»
今年の箱根駅伝も様々なドラマが生まれました。正月早々、泣かされたのは学生連合チーム9区東大大学院古川選手の給水場面。給水係の紹介テロップを見ると「東大大学院教授八田秀雄」。八田先生といえば、運動生理学の権威。私たちが運動生理関係(運動疲労・回復)で論文を書くときには、「まずは八田先生の文献にあたれ」と言われるほど。その先生のお姿をここで拝見するとは。65歳の白髪の先生がランナーに遅れまいと必死に並走しドリンクを手渡し、「がんばれー」というポーズ。教え子に給水できる先生。先生から給水してもらえる選手。どちらにとっても最高にうれしい場面だったと思う。この一瞬の給水のために走る練習をしたのでしょう。お疲れさまでした。先生は路上のボトルも回収。
自分は八田先生とほぼ同年代。このような場面に立ち会える八田先生を羨ましく思うし、スポーツというものがこの場面を用意したと思うと改めてスポーツの素晴らしさに感動してしまう。
スポーツというのは人が一生懸命になれるもの。その姿に人々は声援を送る。一度だけフルマラソンを完走したことがあるが、沿道からの声援にどれほど励まされたことか。
今年の箱根駅伝。長く教員として過ごしてきた者にとって古川選手と八田先生の師弟給水には感無量。素晴らしい場面を見せてもらった。
SpecialPR