オルタナティブ・ブログ > 熊谷修司の最高のチームを創る >

組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

コミュニケーション力ってなに?

»

「コミュニケーション力が高い」とか「コミュニケーション力が必要」など、よく言われるが、いったいコミュニケーション力って何なのか、ここで自分の定義をしてみたい。

コミュニケーション力とは「受信力」プラス「発信力」だと考える。

キャッチボールに例えるなら、ボールを受ける技術とボールを狙ったところに返す技術。

「確実に受けて正確に返す」という基本動作である。受けるだけで終わりではなく、また一方的に投げるだけでもない。二つの動作が求められる。

この定義からすると「よくしゃべる」だけではコミュニケーション力があるとは言えなくる。

相手が言いたいこと、言っていることを受信し、相手がとりやすいところへボールを投げ返すという発信力。

コミュニケーション力というと、発信力に偏って捉えられがちではないだろうか。

「俺、コミュ力高い」と自負する人々によく遭遇するが、その人たちは総じて自分の発信力を指して、そう言っていた。

言葉だけを受信するのではない。状況や雰囲気を察知することも受信。的確に状況を判断し、適切なボールを選択し、狙ったところへ投げ返す。

コミュニケーション力が高い人同士であれば、キャッチボールを長く続けられる。

Comment(0)