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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

箱根駅伝3連覇 青山学院大の強さ

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青山学院大が大学駅伝三冠と箱根駅伝3連覇という快挙

各大学とも連覇阻止を目指していたのだろうが、青学大の強さが際立った大会だった。テレビを通して見ていても、青学の選手の走りは他大学の選手のそれとは違っていた。特に、下田選手の走りを見ているとそれがはっきりとわかる。

青学の選手達に共通しているのは「ひねり」という動き。これはウサイン・ボルト選手の上半身の使い方と同じ。運動科学の第一人者の高岡英夫先生は「トカゲのような走り」と表現している。他の大学の多くのランナーが上半身を平面的に使うのに対し、彼らは「ひねり」を使い上半身から下半身への運動連鎖を大きなものにし、大きな運動エネルギーを確保している。

原監督が下田選手の走りを「ほれぼれする」と表現したが、TVを見ている自分にも「速い。これはモノが違う」と思わせた。

青山学院大学がどのような理論を引っ張り、それを実現するためにどのようなトレーニングをしているのかわからないが、よほど体幹をしっかり鍛えているのには違いない。身体の完成度が他大学の選手よりも高く、走るのに適した体になっている。「ひねり」と「ひねり戻し」はエネルギーを消耗する動きで、省エネ走法とは対極のもの。

そのような走法を取り入れた原監督と、それを信じてトレーニングした選手達。見事な優勝だった。

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