オルタナティブ・ブログ > 熊谷修司の最高のチームを創る >

組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

チームは変わる

»

野球部のコーチから監督になった時、それまでの練習や試合のやり方を見直し、チームを作っていった。

一つはゲームの組み方・・・当時、高校野球のゲームの組み方は3チームが集まっての変則ダブルが主流だった。だが、これは相当に非効率的なゲームの組み方だった。特に、ホームで変則ダブルをやるとなると、第一試合と第三試合に入るため無駄な空き時間ができてしまう。チーム力向上には、変則ダブル方式は適していないと判断し、同一チームとのダブルヘッダーに切り替えた。相手チームには「ダブルでいいでしょうか?」と事前に電話で承諾してもらった。さらに「2試合目はB戦(2軍戦)をさせてもらいたい」とお願いした。

変則ダブルでは、どうしても1軍同士のゲームになってしまい、出場するメンバーにも偏りが出やすい。同チームとのダブルならB戦も組みやすい。さらに二試合でゲームが終わるため、その後の時間はたっぷり練習もトレーニングもできる。公立高校が勝つには、ゲームの組み方一つにも頭を使わなければならない。

変則ダブルが主流の頃に、非主流のダブルを持ち込んだが、多くの指導者がその効能に気づいたようだった。

Comment(0)