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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

女子マラソン代表選考に関する考察

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代表選手の選考方法を巡り、いろいろな意見があった。その多くは「福士選手に内定を出さないのはいかがなものか・・・」「選考方法がわかりにくい・・・」というものであった。

問題を1陸連サイドと2福士選手サイドから考えてみる

1 陸連は当初から名古屋の大会を終えてから代表を決定すると言っていたので、大阪の大会で設定記録を突破しても、福士選手に内定を出さないのは当然であり問題はない。全てのレースを終えてから選考しなければ、名古屋大会の意味がなくなる。

2 まだレースが残されている時点で「決定だべ」と言うべきではなかった。「内定条件は満たしたので、名古屋の結果を待つ」「人事を尽くしたので天命を待ちたい」というべきだったろう。ただ、スポーツ評論家や世論は、福士選手に同情的だった。

私見では、福士選手の「決定だべ」発言がなけれな、これほどの騒ぎになっていない。例えば、秋の高校野球東京都大会で優勝した瞬間に「センバツ決定だべ」と言うだろうか。もしそういう発言があったら、自分が監督なら「それは自分たちが決めることではない」と一喝するだろう。たとえ、「当確」と思っていても、それを口にする選手はいない。高校生でもそれくらいの良識はある。

さらに、印象が悪いのは名古屋への大会参加を表明したこと。「早く内定を出さなければ、大会に出てしまいますよ」と言う駆け引きを感じさせた。

福士選手が取るべき態度は「私は、大阪で全力を尽くしました。名古屋の大会に出る皆さんにもいいレースをしてもらって、みんながベストを尽くした結果で選考を待ちたい」という、名古屋のレースに参加する選手への気配りではなかったか。それがスポーツマンとしての潔さではないだろうか。ただ、問題はこれだけではない。

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