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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

スクイズの本質・・・スクイズは危機管理

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高校野球の重要な戦術の一つがスクイズ

スクイズを仕掛けるのも防ぐのも、目に見えない駆け引き 

スクイズは外されることもあるので「ギャンブル的なプレー」 失敗しても仕方がない、と思い切ることが大事。

詳しいことは書けないが、監督時代にはスクイズのサインを3パターン用意していた。次の投球でスクイズ、2球目スクイズ、3球目スクイズの3種類。スクイズのサインは見破られやすいので、スクイズに関係のない局面、例えば2アウトランナー1塁でスクイズのサインを出したりする。

公式戦でこんなことがあった。スクイズの局面でサインは「2球目スクイズ」相手バッテリーはスクイズ警戒で1球目はウエスト、2球目もウエストされたがバッターがなんとかファウルにしてくれた。相手バッテリーや内野の選手たちに注視される中、「次の投球でスクイズ」のサイン。相手から「ノーサイン」の声が出る。まさか、そんな動きがスクイズのサインだとは気がついていない。ここでスクイズ成功を確信した。見事にスクイズは成功。「あんな場面で、よくスクイズのサイン出したね」と周りから言われた。

スクイズは企業・会社での「危機管理」のようなもの。事前の予防、事前の準備が大事でその時になって初めてスクイズのサインを出しても、すぐに見破られる。サインを数パターン用意したり、ゲームの序盤にスクイズのサインを見せたり・・・。

何度もスクイズを察知し防ぐことができた。「2球目に来るよ」と言うと、その通りになる。スクイズを見破るポイントがあって、次はその話を少し

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