思考の延長としてのタイピング、そしてキーボード
自分でも何となく気が付いていたのですが、最近の私のブログのエントリーってどうも長くなりがち。ざっと調べてみたら平均すると1エントリーあたり2,500文字前後で、最近の最長は3,700文字くらい。実はこれを大体20分くらいで打ち込むのが日常なのですが、凄く乱暴に計算すると、たとえば1エントリーあたり2,000文字として一分間に100文字。秒あたり1.6文字という計算。で、これをローマ字入力でやっているので、実際のキータイプ数はこの2倍以上になるわけで、我ながらなんと早打ちなんだろうと思ってしまいました。
多分決して遅くは無いと思います。もちろんコレには私なりのエントリーの書き方があるから出来ているんでしょうけど。
思考の延長としてのタイピング
以前にもエントリーにした事があるんですが、私の場合、殆ど自分の頭の中で喋っているのをそのまま文字にしてゆく形でエントリーを書く事が多いんです。その結果というか当たり前なのですが、一度でも私とお話したことがある方なら私の喋り方がそのまま文字になっているような漢字になるんじゃないかと思います。もちろん純然たる話し言葉ではないですが、いわゆる文学的な言い回しではないのは自認しています。
で、それをそのまま文字にしてゆくというのがエントリーを書く作業そのものなので、あたかも思考の延長としてのタイピングがそこにあるわけです。
もっとも、いくら秒あたり何文字打てたとしても流石に普通に頭の中で考えている速度に追いつくわけも無く、また誤字脱字(すいません。一応確認しているんですがどうしても残り勝ちです・・・)の修正のためのバックスペース打ちとかも入りますから、実際には頭の中である程度ゆっくり喋るような感覚です。
でも、基本的には喋っているそのままを打ち込んでゆく作業。
因みに、何であれ文章を文字にしてゆくときに他の方がどんな風に文章を頭の中で構成して文字にしてゆくのかなんて話をキチンと聞いたことがないので、私だけが変なのかどうだか良くわかんないんですけど。
慣れたキーボードが生命線
オフィスで使うPCは基本的に会社からの支給品。そこにあまり自分の希望をかなえてもらえる余地はありません。ただキーボードとマウス・・・というか正確にはトラックボールなんですが、これは自前のモノを随分と前から使っています。キーボードについてはエルゴノミック系キーボードなんですが、それとトラックボールとの組み合わせでかれこれ10年近く。間で何度か壊しているので代替わりはしていますが、基本的にこの組み合わせじゃないとなんだか思考が中断するようで自分的にはしっくりきません。
もちろんNotePC単体で使う必要があるときとかには贅沢はいえませんし、諸々理由があって自分が普段使うPCじゃないものを使う必要がある場合には「普通のキーボードとマウス」を使いますが、ガンガン文字を打ち込むにはどうにも具合が悪い。
筆ならぬキーボードを選ぶ我侭。いや、でもコレくらいは許して欲しいなと。
所詮は慣れですが、ケータイでも同じような話が当然あるわけで
現在色々理由があってガラケー2台にキーボードが横から出てくるスマートフォンを1台普段から持ち歩いている私ですが、正直キーボードというかテンキーというか、文字入力デバイスとして使う場合にカナ漢変換プログラムの癖と併せてどうしても好き嫌いが出てしまいます。
そのなかで一番慣れているのは、ガラケーのひとつ。既に2年以上使っているので、結構暗いところでもあまりキーを見ないで文字を打ち込むことが出来るようになっちゃってます。しかもカナ漢変換の癖をだいぶ覚えてきているので、それほど酷い誤字脱字をする事もないですね。とはいえ、それほど長い文章を打ち込むのには向いていません・・・というか、そこまで頑張る元気は私にはありません。
かたやスマートフォンについては、ちょっと前の横からキーボードがカシャン!と出てくる形のモノ。こちらであればある程度長い文章もそれほど苦も無く打ち込めるのですが、カナ漢変換に強烈に癖があって私の場合実はガラケーよりも誤字脱字誤変換が多く出ちゃいます。あとは(当然ですが普通のPCと違って)キーボードの配列やキーのピッチの違いがありますし、小さいキーボードを両手の親指でカチャカチャやるのはそれなりに気を使うのも事実。因みにもっと深刻なのは、ちょっと前のモノなので画面が割りと小さく、文字を大きく表示すると画面辺りの表示文字数が少なくて辛くなり、かといって標準的な大きさの文字にすると文字が見えにくいしという老眼絡みの問題も出たりと、人知れず苦労していたりします。
因みにいわゆる全部の入力を画面上で行う形態については完全に慣れの問題で、いまだどうにもこうにも歯が立たないんです。そもそもiPhoneなり何なりを自分のモノとして使っていないというところもありますが、実はそもそも指の先の形の関係で細かい部分を押すのがチョイと苦手だったりします。手の大きさ自体は普通なんですが、何と言うか、指の先の形がソーセージの先みたいな感じの形なので、細かいところを押すのが実は苦手なんです。実際、普通のタッチパネルでも細かいところの操作などで自分の指がどこを押しているのかわかりにくかったりするんですが、表示された小さなボタンを押すっていうのはどうにも苦手、
実はこの「画面に表示されたボタン類を押すのが苦手」というのが、私が昨今のスマートフォンの類に対して所有したいとう気持ちがあまり湧かない理由でもあるんですが、まぁそれはあくまでも個人的事情なんで、世の中の状況についてはしっかりと追いかけております。
とはいえ、それやこれやも、結局慣れの問題といえば慣れの問題なんですけどね。
思考の延長という考えかた再び
と、ここまで一気に書いて約21分。文字数にして約2,300文字。諸々修正した数は除いても100文字/分以上。もちろん過去のエントリー全てをこんな調子で書いているわけではないのですが、勢い自体はあまり変わらないかもしれません。
ブログを始め、何かしら思うところを文字にする作業において、いきなりペンと原稿用紙だけを相手にするというのは普通はないとおもいます。やはり基本的には何かしらキーボード的なデバイスがそこには必ずあるわけです。そしてそれを媒介して頭の中の何かしらを文字にしてゆくわけですが、そのデバイスにどこまで思考をゆだねるかどうか。
とりあえず私の場合には、慣れたキーボードとトラックボールが無いと何も前に進めないのですが、これってたとえば小説家が使いやすいペンと原稿用紙を選ぶのと一緒だよね?と言ってしまうといいすぎですね。素人が本当はそんな事言っちゃいけません。
なにより、何を使おうが、要は何をどう表現できるかと言うところが本当の勝負ですから。