現業をやりながらの新規事業開発は無理?
おはようございます。
今朝は穏やかな5月の朝、という感じです。
===ほぼ毎朝エッセー===
504,755。
今朝時点での数字です。CACHATTOの累計販売ライセンス数です。先日のある省庁の5000人の4年一括契約で一挙に50万を超えました。2003年に発売してからなので、16年間かけて達成した数字です。我ながらなかなか地味です。よく続いていますよねぇ。(笑)
でも、考えてみると、クラウドやSaaSという言葉が無い時代から、会社情報のクラウド化とセキュリティを同時に担保するというソフトウェアサービスを提供していたわけです。概念の無い世界での啓蒙活動から始まったわけで、その苦労もなかなかでした。
この数字はサクッと100万にしましょう!
そのためには、営業や企画の動きをさらに活性化します。100万人のサービスを理想組織で支える。これがうちの目標です。100万はすぐに200万、300万となるでしょうが、まずは倍にしましょう。
さて、一方で次なるチャレンジも見えてきています。それは新規事業開発です。従来は、無我夢中にもがくなかで道を開いてきたわけですが、それをもう少し、計画的かつ継続的な「もがき」にしなければなりません。
そこに必要なのは、R&Dです。形にしなければ事業に出来ません。つまりR&Dや外部とのコンタクトを通じた事業企画。この辺りを進めます。現業とある程度切り離した形で実現しなければいけません。
先日、縁があり、ダラーラ・ストラダーレの日本発売開始のお祝いイベントに参加させてもらいました。ダラーラはF1などのスーパーフォーミュラ車体を、ほぼ独占的に世界中に供給しているイタリアの自動車関連メーカーです。そこが、自社ブランドで車を発売したのです。
そのイベントでアンドレア・ポントレモリCEOが語ったのは、自社ブランドの車が出せたのは、今回が7回目のチャレンジであり、ダラーラ社としては、今回初めて成功したとのこと。過去に6回出そうとしたそうなのですが、それぞれに、現業での緊急対応が優先されて頓挫。
成功したのは、その車を出すための陣容を現業と分け、そのための建屋まで本業とは別に作り、今回なんとか成し遂げたとのことでした。現業をやりながら、新しい事業を創り出す難しさに共感を覚えました。
さらに東レのカーボンファイバーを全面的に使っていたので、親近感を覚え、思わず、ちょっと暇そうにしていたCEOに話しかけに行きました。私のある質問には、彼はわざわざイタリアに電話をかけ、技術者に確認して答えてくれていました。
現業と分ける。これがキーのようです。私の担当分野が事業企画とR&D。そのように明確になりつつあるので、そのような体制を整えていきます。ワクワクするようなものを社内に持ち込むためにもがきます。計画的かつ継続的に!