できたものから出す日本式、お客様の都合に合わせる西洋式
おはようございます。
温かい夜と朝でした。今日はコートなし。1025hPa、高気圧です。
===ほぼ毎朝エッセー===
日本のレストランでよく見る光景があります。
二人のお客様。片方にだけ食事が出て、もう片方には出ていない。来ていない方の人が「どうぞお先に」とすすめても、来ている方は「待ちます」と。そうこうするうちに、食事はどんどん冷めていく。しぶしぶ来た側が食べ始めても、気まずさから味どころではない。待つ側も話題に苦労したりしています。
これ、例えばアメリカのレストランでこのようなことがおきたら、ウェイターやウェイトレスはお客さんに激怒されます。チップがもらえないくらいでしょう。つまり、お客様が一緒にスタートできるように調整することが、ウェイターやウェイトレスの大切な業務の一つなわけです。
日本ではチップ制度がないから、給仕の人たちのサービスレベルに評価が付けられません。結果的には、お店としてポリシーを持っているところはしっかりと運営されますが、「できたものから出す」という感覚のところでは上記光景が繰り返されるわけです。
お寿司屋さんでは握りたてのお寿司を出すのがいいことなのでしょうが、レストランで食事が出てくるタイミングが「できた順」なのはいただけません。
振り返ってみると、最近のうちの開発とリリースは、明らかに「できた順」で市場に出していて、それが、戦略的に出していくためのタイミングやお客様が希望するタイミングではない状態になっていることが反省されます。
もちろん、全体的リソースの問題、時間の問題その他、いろいろとあると思いますが、まずは、お客様にものを買っていただいているという世界において、せめてウェイターやウェイトレスがするような気づかいというものを入れて、お客様視点でも満足のいくデリバーがされるようにしなければいけません。
そのウェイターやウェイトレスに相当するのが営業担当であり、新製品ならプロダクトマネージャーです。そこのところを会社として意識しましょう!