「怠け者だなぁ、だから経済が衰退するんだよ」と思っていた時代
おはようございます。
早朝から大雨です。一挙に涼しくなった気がします。
===ほぼ毎朝エッセー===
□□休むからこそ超高密度で集中することができる
「日本は休みが多いですね」
こう言われてはっとしました。台湾での就職経験があるメンバーたちからの意見でした。
ヨーロッパ人が2ヶ月の長い休暇を取るのは有名です。彼らの自慢は会社が何週間の休みをくれるかということ。あるいは、休み前の金曜日にはさっさと早帰りするアメリカ人。日本の大企業に就職した当時、彼らを観ていて驚いたものです。「バブル絶頂期」&「Japan as #1」時代、1980年代後半の私はこう思っていました。
「怠け者だなぁ、だから経済が衰退するんだよ」
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その後、時代は30年ほど推移して、今は2015年。
2016年には、8月11日の山の日が増えて日本の国民の休日は年間16日になると。16日といえば5日労働の週にしてみれば3週間分。そして、e-Janで言えば夏休みと冬休みに9連休があります。2週間分。さらに勤続していれば年次休暇が年20日まで増えます。4週分。まり、3+1+1+4=9週分。優に2ヶ月分以上の休みになります。
アジア各国は休む間も惜しみながらハードに働いています。台湾もそう。上海もそう。シンガポールもそう。彼らから見ると、今の日本人は、30年近く前に自分が欧米人に対して持っていた視点と同じものなのではないかともいえます。
さらに今回、だいぶ驚いたのが、そもそもの9連休をさらに伸ばして前後につないで休む人の割合の多さでした。あるいは自分も含め、金曜日にフレックス利用で早く上がる。今や、自分たちも当時の欧米人と同じメンタリティーであることに気が付きました。
そして、当時よく日本企業が言われていたことを思い出したのです。欧米企業は休みをしっかり取るけど、ホワイトカラーの労働生産性が高い。だからトータルかつ中長期的には日本企業には負けないのだと。
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もともと当社では、休みをしっかり取る、残業は極力少なくする、休日出勤は許可制、フレックスタイム制などなど、長時間労働はしない、させないポリシーを持ち、運用して続けています。だから、仕事をするときには超高密度で集中することができる。だから生産性が高い。だから利益率が高いのだと考えています。
時間が限られているからこそ知恵を絞って効率よく仕事をすればいい、いや、しなければなりません。お客様は待ってはくれませんから。そして、自分の経験からも、いいアイディアって休んでいるときにも結構出てくるものです。どうせアイディアを考えることは24時間365日やめられないし止められない。その結果、オンの状態は高密度かつ高品質になってくる。つまり、中長期的に成長するためは良質な休みが必要、いや、必須なのです。
これ、ひとつのe-Jan-ismなのだと思います。