「直感エネルギー」に任せていい!一点だけ注意すれば...
おはようございます。
まだ降ってはいないですが、わかすかに雨の埃っぽい匂いがする朝です。
===ほぼ毎朝エッセー===
「論理的に話しなさい!」とか「順を追って話しなさい!」
このように子供の頃からしつけられている人も多いでしょう。特に理科系に進んでた人は、発言での無駄を少なくトレーニングされがちなので、話す前に頭の中で整理をして、結果的には口数が少なくなったりしています。そもそも口が苦手なので理科系に進む人も多いですね。ある人と月次個人面談で話題にしていました。
さて、そこでふと気がついたのです。
「まずは直感ありきでいいのではないか?」と。
つまりこういうことです。
「こうあるべき」とか「ああしたい」とか、言葉にならない衝動のようなイメージを持つことってありますよね。仕事にしてもそう。正義感のような怒りのような感情のような、そういった言葉にならない塊が心の底に湧いて、それをエネルギー源として進めていくのです。
それを「直感エネルギー」とでも呼びましょうか。
その直感エネルギーから生まれる力とか使命感を、今度は、周りに理解してもらうために言葉や論理で説明していくのです。言葉や論理は、最初は曖昧だったりうまく出なかったりする。でも、そこは相手という媒体を使って、苦労しながらも具体的に出していくことで、自分たちの頭の中が整理されていくのです。
誰でも経験があると思いますが、どうやらその順番でいいのです。
いや、その順番を間違ってはいけないようです。最初からきれいな言葉や論理で説明しようと、ああだこうだと自分の中でこねくり回していると、不思議と縮こまった発想や平凡なストーリーへと直感エネルギーが退化してしまうのです。
きっと、上手な議論や相談というのは、その直感での思いつきを人とシェアするプロセスで図や言葉にしていくことから始まります。その中で、自分だけでは思いつけないようなこと、あるいはゼロサムゲームでの綱引きではなく、共通なメリットのある第三の解へとたどり着く、そういうもののようです。
だから、思いついたことを口にして、そこから周りに理解してもらうような議論や相談は、いいことなのです。そして、残念ながら、それは一人ではなかなかやりづらいものです。相手をヒントへの媒体と思って、「利用してやる」くらいの姿勢、もちろん、謙虚に実施してもいいのでしょう。
ただし、「直感エネルギー」を人とシェアする際の注意点はあります。それは、感情をオミットすること。喜怒哀楽などの感情が入った状態での人との「直感エネルギー」シェアは、ろくなことにつながりません。