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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

早稲田大学理工学部機械工学科に感謝していること...卒業29年後

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おはようございます。

雨上がりの朝。朝焼けのオレンジ色、空の水色、それらを切り取る雲の形と色が、眺めていて飽きない空模様を創っています。地球の空って多様だから面白い。

===ほぼ毎朝エッセー===

よく日本の高等教育のレベルが低いと非難されます。実際に世界ランキングや海外での高等教育の実態と比較すると、残念な面もあります。

ただ、「教育とは学んだことを忘れて、残ったもの」という考え方もあります。実際に自分の場合どうだったか。29年経った今、社会人として、大学時代に何を感謝しているかということをリストアップしてみました。

□学業関係
・工学部で油まみれ作業に慣れたこと
・旋盤や溶接などが体験できたこと
・ガスボンベの運搬方法を覚えたこと
・初めてワープロ専用機とワープロソフトに触ったこと
・パソコンをローンで買ってBASICでプログラミングをしたこと
・研究室の仲間と知り合えたこと
・自動車メカニズムについての議論相手に不足しなかったこと
・体育の授業でスキーを初めて体験できたこと(20代の趣味へ)

□音楽関係
・3年間でほぼゼロからでもいいところまでいける証明ができたこと
・選択と集中、あちらこちらに手を出さない
・無駄な時間を過ごすのではなく小まめに練習する価値を学んだ
・バンドは人間的機微が難しいという体験をしたこと
・チームのモチベーションをどう保つかという難問に取り組んだ
・自分たちが何を演奏したいのかではなく、お客様が何を喜ぶのかという視点

□アルバイト
・運転関連バイトで東京の地理に詳しくなったこと
・ケーブル配線バイトで先回りでの貢献の楽しみを覚えたこと
・家庭教師バイトで人に教えるのが下手だと分かったこと

□その他
・理工学部機械工学科という男子が多い世界に初めて触れた
・浪人受験で科学の基礎が学べたこと(予備校のとある先生に恵まれた)
・浪人受験中に朝型に変えるメリットを体験したこと

これらのことは高校までには無かったことです。大学に行くプロセスと行ってみた体験を通じて、今リストアップしてみると残っていることたちです。

口先や頭で考えたことだけではなく、実際に体験するということを与えてくれたのが、大学教育だったのではないか。工学部という、一歩間違えたら怪我をするような環境で、安全教育を含めて様々な現場体験できたことも、今となってはかなり体に残っているような気がします。

「機械工学は工学の基礎、つぶしが効く」と、良く言われていましたが、つぶれにつぶれた結果、今のようなことをやっているようです(笑)。また、大学でやったことと就職先で学ぶことは大いに違いますね。でも、社会に出た時にも残る行動のパターンとかを方向づける体験の場、そのように思っています。

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※20150310 9:59 タイトル変更しました。「身についたこと」→「感謝していること」

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