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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

占いって怖いと思っています

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===ほぼ毎朝エッセー===
□□占い好きのおばさんが怖い

Kさんの日報にあった厄年を読んでふと、大学浪人時代に知り合った近所に住んでいた、あるおばさんのことを思い出しました。

大学浪人生の頃、仲のいい高校同級生の、クラブの先輩が家のすぐ近所に住んでいたことがわかりました。そこに遊びに行き、そのお母さんがそのおばさんでした。考えてみれば、今の自分よりも少し上くらいの年だったでしょう。そのおばさんの強い信念での占いが凄かったです。

中国の四柱推命を元に占うものだったのですが、「これは中国の膨大な歴史とサンプルの統計の結果なのです」と、かなり強い根拠というのか信念を持ちながら占ってくれるのです。受験に失敗した理由だとか、彼女のいない理由だとかを、占いに基づいた解釈で説明してくれます。

あるいは、起業前にもあるおばさんに出会いました。その人は確か六星占術で12年サイクルの占いを自信持って話してくれるのです。来年は起業に向いているとか、3年後には裏切りを体験するだろうとか。

怖いと思うのは「やはりそうか」と、なんとなく納得してしまう自分の存在でした。厄年の存在もそうだと思うのですが、厄年だと思うから「やはり」と思ってしまう。きっと、いいことも悪いことも同じくらいに発生しているのでしょうが、記憶に残りやすい「やはり」というものが暗示を高めてしまうのでしょう。

特に、自信をもって占いをしてくれる人たちからの暗示効果は強いです。かなりの暗示が心のなかにできてしまう。そして、目の前で起きていることを、いつのまにかその解釈に従った形で咀嚼しようとしてしまうのです。

人の心は弱いもの。確信の無いことだらけです。それでも選択をする必要が多い。その中で、占いなどの手段を使う。占いなどの手段を使って、選択をしたのなら、あとは、その占いのせいにしない、強い意志が必要なのですが、どうしてもそこに立ち戻ってしまう。そのあたりが、心の隙間に入り込む怖さだと思うのです。

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