オルタナティブ・ブログ > 坂本史郎の【朝メール】より >

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

【スマホ・タブレット個人端末で会社業務をした場合】それは強制なのか通信費や残業代はどうするのか、結論を出した先進的事例があります

»

おはようございます。

曇り空の朝。思わず傘を取りに家に戻りました。
今朝の「辛夷(こぶし)」もしかは「白木蓮」の写真も添付しましょう。

120330_6_07_30 120330_6_09_18

==

スマートフォンやタブレットを業務活用することが重要性を増しています。一方、この分野の端末は変化が激しいです。2年前の端末などは目も当てられないほど陳腐化します。変化の激しい端末を会社が管理することには限界が来ています。

そこで注目されているのが、会社業務で個人端末を利用するということです。BYOD、Bring Your Own Deviceという単語が徐々に目を引くようになってきています。個人が自分の好きな端末を持ち込み、そこで会社メールや業務ができてしまうのです。

当然のことながらセキュリティや情報漏えい問題があります。それは技術的に解決できるとして、意外と知られていないのですが、会社の制度を整備することも重要なのです。

・スマートフォンやタブレットで社外業務をした際にそれを残業とするのか。
・海外からローミング網で接続してしまった際にはパケット代は誰が負担するのか。

ユナイテッドアローズさんでの事例を紹介させてもらいましょう。

「私物端末の業務利用」という特殊な運用形態から生じる諸事項に対し、同社では社員と会社は誓約書による合意を行っているとのことです。その際にはシステム部だけでなく、人事部を含めたプロジェクトになったそうです。大きくは二つあります。

1)労務に関する合意
・「私物端末の業務利用環境」は会社の強制ではなく、社員の希望により提供される。
・モバイル業務を実施した際の賃金の取り決めをする。 等

2)運用(通信)費用に関する合意
・「私物端末の業務利用」の際の通信費は、ユーザーの個人負担とする。
・特殊運用(海外利用時のローミング等)により個人の費用負担金額が増加した場合の取り決めをする。 等

人事部、社員、システム部の三位一体での取り組みが必要だったわけですね。

Case35_img04

詳しくはこちらに載せてあります。
http://www.cachatto.jp/case/case35.html

==

ところで、今朝は日経新聞の24面に広告を掲載させてもらいました。
それに合わせて私物端末利用事例としてサイト公開がなんとか間に合いました。
日経でのウェブ連動記事でもあります。
http://ps.nikkei.co.jp/bizappli/
http://ps.nikkei.co.jp/bizappli/e-jan.html

うちのサイトも合わせて、「400社12万人超え」のバナーに変更しました。
400_120000

おかげさまで、新記録づくめの2011年度最終日をいい形で向かえることができました。

==

※20120330 0958 タイトルを一部変更しました。「それは強制なのか」を挿入。

Comment(0)