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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

リスクがコモディティ化するとしたら?

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岩井克人氏の「会社はこれからどうなるのか」に確か、「マネーがコモディティ化しつつある」ということが書いてあったと思う。個人的な理解では、マネーを増やすための「器」が世界のあちこちに出現し、それらが実質的に等価となって(ROIがどんぐりの背比べ状態)、これといった行き場を失っているということだと思っている。

今日の日経新聞に、外貨準備高で日本を抜いて世界一となった中国が(外貨準備高約140兆円)、これまで米国債中心で運用してきたものを、よりリスクの高い運用先に振り向ける可能性があるということが書いてあった。

中国の140兆円の一部が相対的にリスクの高い資産に振り向けられるとすると、リスクがコモディティ化するのではないかと、素人ながらに思う。リスクは引き受け手がいないからこそリスクなのであって、強大なリスクテイカーが現れれば、そのリスクは相対的にはリスクではなくなる。

特に金融の世界では、リスクとは相対的なものであって、市場参加者全員が是としているルールとまったく異なる行動をするでかいプレイヤーが出現すると、リスクを数値的に確認する根拠が一変してしまうということが、起こると思う。(ボラティリティがある時点から激変するとか)

金融リスクが相対的にコモディティ化した世界では何が起こるのだろうか。

これもおそらくは、スケールフリーネットワークとして成長しつつある現在の世界経済が示す1つの現象ということになるんだと思う。誰か解説してください。

キーワード記事*

中国リスクマネジメント

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