エンタープライズソフト無償化
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このブログの内容が公開されてから10年近く年月が経過していますが、ソフトウェアのサブスクリプションモデルがこの時点で想定していたより普及したかどうかというと少し微妙です。
とはいえ、salesforce.comに代表されるパブリッククラウドベースのサービスはそれなりに普及してきています。
おそらく目を欧米、特に米国に向けるとサブスクリプションモデルはもっと普及している可能性が高いです。
日本ではクラウドの導入といっても、基幹業務系は特にパブリッククラウドというよりはプライベートクラウド中心でした。
プライベートクラウドの場合には、ソフトウェアといっても汎用ソフトパッケージよりはカスタマイズした特注品が多いので、サービスの対価としてソフトウェアに支払うという意識が希薄なのかもしれません。
また、日本独自の慣習としてソフトウェアの保守もライセンスもどちらも資産と計上されることが多いですが、欧米ではライセンスは資産、保守費はエクスペンスとして処理できるという所があってサブスクリプションモデルへの移行が比較的スムーズというのもあると思います。
しかし、マイクロソフトに代表される大手ソフトウェアベンダーもサブスクリプションモデルへ急速に舵を切りつつある中、日本でも状況に大きな変化が起こるか注目したいところです。
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