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Web登録フォームの項目を減らす勇気 ‐ あなたのフォームにはわざと違う情報が入っている

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リード研究所から知ったのですが、統合型マーケティングツールを提供する米Eloqua社のブログで、オンライン登録時に間違った情報を入れる人が増えている というBlue Research社の調査結果が紹介されています。

  • オンライン登録時に「わざと間違った情報を登録する」人が増えている(2010年76%→2011年88%)
  • 新規アカウント作成時に「ソーシャルログインを使いたい」人が増えている(2010年28%→2011年41%)

http://blog.eloqua.com/social-sign-on/

How Social Sign On Boosts B2B Marketing | Eloqua Blog via kwout

Eloquaのブログではソーシャルログインの勧めが主眼となっています。オンラインフォームでは「嘘」の情報が入ってしまう、ソーシャルログインならそんなことはなく、しかも希望する人が増えていると。

しかし、日本ではそもそも、多くのソーシャルサービスに「正しい」情報が入っていない比率が高くまだ、BtoBでのWebオンラインフォームの方がより正しい情報が入っていると期待できるというのが私の実感です。

ただし、オンラインコミュニティサービスと兼用したプロファイルとかになると、より「遊び心」のあるデータが登録されます。某社で以前、郵便物を登録データに基づいて送付する際にデータのチェックをせずにそのまま使ったということがあったのですが、

AAAA株式会社 開発本部 下僕 坂本 英樹 様

なんていうような、肩書きだけふざけた宛名だったりして、非常に失礼なレターが届いてしまったということがあったと聞きます。

人はそれぞれ状況によって思い思いの情報をWebフォームから入力します。
データを使う立場ではあれもこれも聞きたいのでしょうが、ちょっとした資料ダウンロードとかでフルフルの属性の入力を要求してしまうと、わざと違うデータが入るとか、質問の意味が分からず適当に選ばれる ということが発生します。

サーバー関係のものなのに、違うジャンルの情報も聞くとそもそも知らないから精度が落ちるとかです。

Webマーケターは、勇気をもってWebフォームの項目を減らし、その意図を周りに納得させるのも重要な仕事だと思います。

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