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iPhoneより2倍シグナリング帯域を潰すAndroidがドコモを落とした模様

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スマートフォンのトラフィック問題においては、動画などコンテンツのデータ量そのものの急増だけでなく、シグナリング(制御信号)の大量発生も大きな課題となっている。「iPhoneの場合、タッチした瞬間に29のシグナリングが飛ぶ。iモードなどの国内端末はシグナリングを減らす努力をしてきたが、iPhoneなどの“外来種”はそうではない」

そう、ノキアシーメンスの小津氏は、ここで語られています。

以前、ドコモ障害の原因は必要なパケット交換処理量(スループット)の見積もりミス というエントリーを書いたのですが、誤解していました。問題は、VoIPとかでのパケット消費が増えたのではなく、シグナリング(端末と基地局との制御的信号のやり取り)の通信量が増えて処理能力た足りなくなったためでした。

iPhoneが国内端末よりはるかに多くのシグナリングをするようですが、Androidはさらにその2倍シグナリングをするという報告 がApple iPhone 50% More Bandwidth Efficient than Android?で紹介されています。Android OS自体がより多くシグナリングするするということに加え、マルチタスクの裏で色々なアプリがシグナリングしていることも要因のようです。

「ドコモはiPhoneも無いのに最近不安定」とかの批判の声を聞きますが、実際はiPhoneが無いからこそのようです。そしてWindows Phoneは平均データ通信量が低いというデータもあり今後のスマートフォンの動向にも影響を与えそうです。

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