2011年の自分を表す漢字:「摩」
2011年の自分を表す漢字、それは「摩」です。
メディアはマッサージである*1 と看破した偉人マクルーハンの伝説の著作の新装版が発売され、2011年はマッサージがブームになることでしょう。その象徴する文字、あん摩の「摩」がブームを起こし、私もそこに早く流れそうです。 「摩」は摩擦の「摩」でもあります。
コンシューマーITとエンタープライズITとの間の摩擦もますます増えるでしょう。SAPをソーシャルアプリケーションベンダーの略称に使わないで、というテーマを2010年に語ったわけですがそういう摩擦はますます増えることでしょう。
そして「摩」は、ネットでできないことの象徴として注目を集めると予想します。2010年Skypeの障害がニュースになったわけですが、2011年ますますネットを利用した、コミュニケーションは進むでしょう。顔を見たけりゃ写真があり、声を聞きたきゃ電話がある、会議するにはネット会議でUstにWebEx、テレプレゼンスとますます便利になります。そういう中で、「摩」は物理的に会わなきゃできないこと、物理的な接触を象徴する言葉として浮かび上がるのではないでしょうか?
仮想現実世界という言葉は流行らなくなりましたが、オンライン越しのコミュニケーションはますます増えています。そういう中、家族や愛する人への物理的な接触こそ近くに居るからできることです。「ふれあい」という抽象的な絆から、物理的な「触れ合い」へと意識を変えると生き方を変える契機になるように感じています。あと何十年か生きられるとして触れ合える距離で家族と過ごせる時間とか食事とかそういう時間がどれほど持てるのか?機会は数えられるほど限りがあり日々その機会を失って生きるのは、もったいないのではないか?そう考えと行動を改めるつもりです。
*1: マクルーハンの場合、Messageをタイプ起こしした人が間違えてそれが面白いし、Mass age でもあるからとタイトルがイキになったという話なのですが、それはそれとして「摩」は大きなテーマです。そういえば1999年マイクロソフト株式会社がメッセージプラザを開設したときに社内報で「マッサージプラザ開設」と誤記したなんていうこともありました。深層でつながりがあったとは思いもよりませんでした。