Twitterのシステム障害とリアルタイム時代の日本語広報の課題
ネットのリアルタイム化、ストリーミング化を進める中心の一つであるTwitterのシステム障害が波紋を呼んでいます。日本語では以下のように「タイムラインのキャッシングを強化するための計画的メンテナンスによって、サイト全体が使用できない問題が発生しています。」と記載しています。
Twitterのステータス - Twitterが使用できない現象に関して via kwout
一方、英語のサイトでは、以下のように"Due to Failed Enhancement of Our Timeline Cache"と、「キャッシュの強化の失敗のため」と計画的メンテナンスに問題があったことが明記されています。
Twitter Status - Site Availability Issues Due to Failed Enhancement of Our Timeline Cache via kwout
また本文でも、Failed という箇所が日本語訳から抜けてニュアンスが違っています。「計画的メンテナンス」ではメンテナンスに伴う停止が暗黙的に想定されますが、failed enhansement では「強化に失敗して」いるわけです。
タイムラインのキャッシングを強化するための計画的メンテナンスによって、サイト全体が使用できない問題が発生しています。
Update: We’re currently experiencing site availability issues resulting from the failed enhancement of a new approach to timeline caching.
以前のTwitterの計画停止で、予定より早く動き出したら、予定と違うという不満の声が上がる日本市場に、日本が正確性を要求されるのは列車のダイヤだけじゃないかと米国の人が驚いたとかいう話を聞きました。
日本市場を重視し、タイムリーな日本語情報を行うTwitterは偉いと思うのですが、重要な箇所でのニュアンスの違う公式発表は混乱を招くため、より正確を期して慎重に、タイムリーさよりも正確性重視で取り組むべき課題だと再認識しました。
ちなみに、連続投稿が起きる問題は、Internal Server Error が出て書き込みに失敗したと思って、複数回書くと起きるようです。反映に時間が掛かることもあるのでしばらく様子を見たほうがいいかもしれません。
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