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Vista でハマったD4と「電子辞書」の枠組みで魅力を得たNetwalkerの差

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商品を売るのに枠組と実現するためのOSは大事だなと同じシャープ製の二つのデバイスを見て実感しました。
ここでの「枠組み」は、心理学やマーケティングとかで「フレーミング」と呼ばれる「心理的な構図」のことです。

D4は、「ケータイ電話」という構図ではでかくて、重いとなり、パソコンという枠組みで遅くてトロいという印象を与えました。中川さんがWindows 7でほらこんなに軽快に

http://plusd.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0908/26/news064.html

Tech・Ed 2009 Report:【キーノート速報】新Windowsのローンチに自信を見せるMS - ITmedia エンタープライズ via kwout

とデモされたわけですが、逆に言うとD4はそれだけ重い足枷を引きずってかわいそうな、iPhoneと同日というデビューでした。またその直後から、ネットブック/XP というトレンドが置き、率直に言って使いたいという欲望はあまりそそらないマシンでした。

一方、NetWalker。電子辞書というフレーミングは、あちこちで期待がありましたが、実物ができての報道を見るに、妄想を裏切らない形にできたところはさすがだと思います。クアルコム、フリースケール提唱の「スマートブック」ということになるのでしょうが、『キーボードが付くとパソコンという枠組みで見てしまい、機能制限がある「パソコン」と思われてしまう』というジレンマを見事克服していると思います。

W-ZERO3 [es] WS007SH 使いとしては、進化系としてこれはありかもという気がしてしまいます。PDICが動いているし、別に欲しくないからね、 とか思うわけですが、シグマリオン、HP、Hitachiとハンドヘルドデバイスをいろいろ使ってきた身としては、気が付くとつい買ってしまうかもしれません。

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